ご挨拶
第77回塑性加工連合講演会開催にあたり
中国・四国支部を中心として,2026年9月28日(月)~29日(火)の2日間,香川大学幸町キャンパス(高松市)にて第77回塑性加工連合講演会を開催いたします.香川県での開催は,2003年11月の第54回講演会以来となります.当時は結婚式場マツノイパレスをお借りして実施いたしましたが,宿泊地の多い市街地から距離があり,ご不便をおかけした点もございました.今回はJR高松駅や中心市街地から近い幸町キャンパスでの開催となり,より参加しやすい環境をご提供できるものと存じます.水戸に続く2回目の9月開催となり,高松では残暑が厳しい時期ではありますが,多くの講演申込を賜りました.皆様にはぜひ積極的にご参加いただき,最新の塑性加工技術に関する情報収集や交流の場として有意義にお過ごしいただければ幸いです.
近年注目されるデザイン思考では,「ユーザー理解に基づく課題の明確化,多様な解決策の構想,試作と検証の反復」を通じて価値創出を図るプロセスが重視されています.しかしながら,日本のものづくりを支えてきた塑性加工の分野においては,従来から現場の声を丁寧にくみ取りながら,同様のプロセスが自然に実践され,必要に応じて基礎から応用・実装に至る技術深化が図られてきたように思います.今後さらなる発展を目指すためには,加工機や計測機器,シミュレーション環境,生成系AIに代表される情報工学の活用はもちろんのこと,材料開発,材料特性の解明,数理モデリング,新工法の創出など,塑性加工を支える基盤技術の研究が継続されることが重要です.本講演会が,こうした塑性加工技術の一層の発展に寄与する場となれば幸いです.
本講演会は,前日の第104回塑性加工技術フォーラム「時代の変化に挑む中四国地方のものづくり」(本部企画)に始まり,翌2日間で約160件の学術講演(6テーマのテーマセッションを含む)が7会場にて行われます.1日目には,中小企業庁経営支援部参事官 赤松寛明様より,塑性加工戦略委員会企画による「成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)の現状と今後の展望」,また香川大学名誉教授 合谷祥一様より,香川県の文化である“さぬきうどん”に関する特別講演「うどんとは何か,うどんのコシとはどのようなものか ― うどんの歴史と文化および科学的特性 ―」の2件の特別講演をいただきます.講演会の概要を紹介するとともに,特別講演終了後には大学生協にて懇親会を開催いたしますので,引き続きご参加いただき,交流の場としてご活用いただければ幸いです.また,香川県発祥の企画もございますのでお楽しみください.
最後に,本講演会の開催にあたり多大なるご協力を賜りましたスポンサー企業,展示・広告出展企業の皆様に深く感謝申し上げます.また,企画・準備・運営にご尽力いただいた講演会運営委員会,学会事務局,実行委員会,中国四国支部の関係各位に厚く御礼申し上げます.
