講演情報
[3307]有機過酸による亜瀝青炭の脱硫
○粉間 一颯1[修士課程]、加藤 貴宏1、任 傑1、大川 浩一1 (1. 秋田大学)
司会: 濱中晃弘(九州大学)
キーワード:
石炭、有機硫黄、脱硫、酸化、過ギ酸
石炭ガス化複合発電(IGCC)では,石炭中に含まれる硫黄化合物がガスタービンの腐食を引き起こすことが指摘されている.硫黄を含む石炭を燃料として利用する場合には,ガス化したガスに含まれる硫化水素を除去する方法や,石炭を事前脱硫する方法が必要となる.本研究では,温和な温度条件で処理が可能な液相酸化による事前脱硫方法に着目し,5種類の亜歴青炭を過ギ酸中にて撹拌し,反応時間に伴う硫黄形態並びに炭素損失量の変化について追跡した.硫黄K殻X線吸収端近傍構造(XANES)解析から,石炭中には,黄鉄鉱,硫化物,チオフェン,硫酸塩の4種類の形態で硫黄が存在することが確認された.酸化処理において黄鉄鉱は速やかに酸化されて液相へ移行し,主要な硫黄種であるチオフェンの脱硫率及び酸化率は炭種によって大きく異なった.チオフェン転換率の低い石炭は,芳香族性が高いことがわかった.また,芳香族性の高い石炭は,過ギ酸による酸化に対して安定な構造であり,処理後の炭素収率も高いことが確認された.
