講演情報
[AO-01]薬局薬剤師の患者・来局者への身体活動・運動支援およびフレイルについての意識・態度・行動調査
○畦地 拓哉1, 山村 美保1, 小瀬 英司2, 木村 利美3 (1.順天堂大学 薬学部 臨床薬学教育センター, 2.順天堂大学医学部附属順天堂医院 薬剤部, 3.順天堂大学 薬学部 臨床薬理学)
【目的】フレイルは要介護状態のリスク因子であり、高齢者におけるフレイルの早期評価・発見および予防策が重要である。身体活動量の低下や運動不足は筋肉量の減少を招き、フレイル進行の一因となるため、運動習慣の改善が重要なフレイル対策の一つとなる。本研究では、薬局薬剤師の患者・来局者への身体活動・運動支援およびフレイルに関する意識・態度・行動に着目し、薬局薬剤師によるフレイル対策推進に向けた課題の明確化を目的とした。
【方法】2024年11月~2025年3月に、協力企業より各企業に所属する薬剤師を対象に無記名式WEB調査を通知し、研究への参加を依頼した。記述統計により薬局形態別に回答を要約した。フレイル対策推進に重要な因子を明らかにするため、フレイル評価の有無を従属変数、基本属性、身体活動・運動支援の実施状況、フレイルに関するリテラシー、教育機会の各調査項目を独立変数とした多重ロジスティック回帰分析を行った。
【結果】有効回答1,054件(回答率21.1%)を得た。面分業薬局は、患者・来局者から身体活動・運動に関する相談を受ける割合が最も高かった。身体活動・運動支援に関する知識不足や自信の欠如は、相談応需への抵抗感や能動的な身体活動・運動支援の障壁の理由として最も多く挙げられた。88.3%の回答者が、薬剤師が患者・来局者のフレイル状態を知ることは重要であると回答した。一方、薬剤師によるフレイルの評価が重要と回答した割合は60.1%、実際に評価している割合は53.2%であった。多重ロジスティック回帰分析により、フレイル評価の有無の独立した影響因子として、身体活動・運動支援への積極的な関与、フレイル評価の重要性に対する肯定的な認識、身体活動・運動支援に関連する教育機会の有無が挙げられた。
【考察】薬局薬剤師による患者・来局者へのフレイル対策の推進には、身体活動・運動支援に関連する教育機会の提供が重要であると考える。
【方法】2024年11月~2025年3月に、協力企業より各企業に所属する薬剤師を対象に無記名式WEB調査を通知し、研究への参加を依頼した。記述統計により薬局形態別に回答を要約した。フレイル対策推進に重要な因子を明らかにするため、フレイル評価の有無を従属変数、基本属性、身体活動・運動支援の実施状況、フレイルに関するリテラシー、教育機会の各調査項目を独立変数とした多重ロジスティック回帰分析を行った。
【結果】有効回答1,054件(回答率21.1%)を得た。面分業薬局は、患者・来局者から身体活動・運動に関する相談を受ける割合が最も高かった。身体活動・運動支援に関する知識不足や自信の欠如は、相談応需への抵抗感や能動的な身体活動・運動支援の障壁の理由として最も多く挙げられた。88.3%の回答者が、薬剤師が患者・来局者のフレイル状態を知ることは重要であると回答した。一方、薬剤師によるフレイルの評価が重要と回答した割合は60.1%、実際に評価している割合は53.2%であった。多重ロジスティック回帰分析により、フレイル評価の有無の独立した影響因子として、身体活動・運動支援への積極的な関与、フレイル評価の重要性に対する肯定的な認識、身体活動・運動支援に関連する教育機会の有無が挙げられた。
【考察】薬局薬剤師による患者・来局者へのフレイル対策の推進には、身体活動・運動支援に関連する教育機会の提供が重要であると考える。
