講演情報
[AP-01-A]薬局薬剤師による検査値付き処方箋の利活用に関する実態調査
○福谷 絢音1, 前田 守2, 月岡 良太2, 長谷川 佳孝2, 大石 美也2 (1.アイングループ (株)アインファーマシーズ アイン薬局 花小金井店, 2.アイングループ (株)アインホールディングス)
【目的】検査値付き処方箋は、薬局薬剤師が患者の直近の臨床検査結果を確認できる手段の一つであり、安全な外来薬物療法を実現する上で重要な役割を果たすことが期待される。本研究では、薬局薬剤師を対象とした検査値付き処方箋の対応経験とその利活用に関する実態を調査し、薬局薬剤師の果たすべき役割について考察した。
【方法】東京都・神奈川県で運営する当グループ保険薬局中97店舗に在籍する薬局薬剤師を対象に、2025年4月8日~5月16日に社内イントラネットを用いた匿名アンケートを実施した。調査内容は、検査値付き処方箋の対応経験や検査値から疑われた内容(用量超過、用量不十分、禁忌、有害事象発現)及びそれに対する介入内容・経過(用量変更、処方薬変更、処方中止、受診勧奨)とした(アイングループ医療研究倫理審査委員会承認番号:AHD-0275)。
【結果】有効回答50名を得た。49名(98.0%)が検査値付き処方箋の対応経験があり、うち45名(91.8%)が現所属店舗でも経験していた。現所属店舗での経験の中で、検査値から疑われた内容は用量超過(33名、73.3%)、禁忌(24名、53.3%)の順に多かった。それに対する介入内容・経過は、いずれも用量変更の提案が最も多く(用量超過:33名、100%、禁忌:19名、79.2%)、用量超過の32名(97.0%)、禁忌の15名(78.9%)がその後に用量変更された。
【考察】本研究より、薬局薬剤師が検査値付き処方箋を利活用することで用量超過や禁忌等が発見され、用量変更の提案による処方量適正化につながっている実態が明らかとなった。薬局薬剤師は、今後も検査値付き処方箋を積極的に活用するとともに、患者に対して薬局薬剤師が検査値を確認する意義を啓発し、患者が自主的に検査値を提示するような信頼関係を構築することも重要と考える。
【方法】東京都・神奈川県で運営する当グループ保険薬局中97店舗に在籍する薬局薬剤師を対象に、2025年4月8日~5月16日に社内イントラネットを用いた匿名アンケートを実施した。調査内容は、検査値付き処方箋の対応経験や検査値から疑われた内容(用量超過、用量不十分、禁忌、有害事象発現)及びそれに対する介入内容・経過(用量変更、処方薬変更、処方中止、受診勧奨)とした(アイングループ医療研究倫理審査委員会承認番号:AHD-0275)。
【結果】有効回答50名を得た。49名(98.0%)が検査値付き処方箋の対応経験があり、うち45名(91.8%)が現所属店舗でも経験していた。現所属店舗での経験の中で、検査値から疑われた内容は用量超過(33名、73.3%)、禁忌(24名、53.3%)の順に多かった。それに対する介入内容・経過は、いずれも用量変更の提案が最も多く(用量超過:33名、100%、禁忌:19名、79.2%)、用量超過の32名(97.0%)、禁忌の15名(78.9%)がその後に用量変更された。
【考察】本研究より、薬局薬剤師が検査値付き処方箋を利活用することで用量超過や禁忌等が発見され、用量変更の提案による処方量適正化につながっている実態が明らかとなった。薬局薬剤師は、今後も検査値付き処方箋を積極的に活用するとともに、患者に対して薬局薬剤師が検査値を確認する意義を啓発し、患者が自主的に検査値を提示するような信頼関係を構築することも重要と考える。
