講演情報
[AP-03-C]刺激性下剤連用回避を目的とした服薬指導の取り組みについて
○川野 藍1, 佐藤 舞2, 青木 哲朗3 (1.総合メディカル(株)そうごう薬局 友田店, 2.印南店, 3.総合メディカル(株))
【目的】刺激性下剤の長期連用は耐性や習慣性の問題があり、特に高齢者は注意が必要である。今回我々は、刺激性下剤適正使用を進めるための患者指導を行うことを目的に、使用状況や便通を聴取するとともに、服薬指導と生活指導を行い、その効果を評価したので報告する。
【方法】2024年4月8日~5月10日に和歌山県内のそうごう薬局7薬局に来局した酸化マグネシウムと刺激性下剤が処方された患者を対象とした。当該患者に指導箋にて刺激性下剤の耐性や副作用に関する服薬指導を行い、連日服用患者に対しては、追加で生活指導も実施した。さらに、指導前と次回来局時に下剤の使用状況と便通に関するアンケート調査を実施した。なお指導の効果については、便性状の改善または刺激性下剤が減量しブリストルスケール・排便周辺症状が悪化しなかった場合を「効果あり」とした。生活指導は、A食生活の改善、B規則的な生活、C便意を我慢しない、D運動、E腹部マッサージ、F排便姿勢、の各項目を説明した。(総合メディカル倫理審査委員会承認番号:SMG2023061)
【結果】指導前後の結果が12名から得られた。指導後「効果あり」と評価したのは5名だった。このうち3名は刺激性下剤を減量することができ、便通の変化はなかった。なお、減量のきっかけは全員服薬指導と回答した。一方、減量なしは5名で、その理由は現状に不満なしが4名であった。また、生活習慣指導を実施した10名のうち、その後実践した患者は7名であった。A6名、B0名、C2名、D1名、E2名、F2名であった。
【考察】今回、刺激性下剤の減量や生活習慣の改善が見られた患者は、服薬指導がきっかけになったと答えており、今回の服薬指導が下剤の適正使用促進や生活改善推進のために効果があったと評価した。生活習慣改善項目のうち、「食生活の改善」を6割の患者が実践していることから、薬剤師による食事のアドバイスは便通を改善するためにも有効だと考えられる。
【方法】2024年4月8日~5月10日に和歌山県内のそうごう薬局7薬局に来局した酸化マグネシウムと刺激性下剤が処方された患者を対象とした。当該患者に指導箋にて刺激性下剤の耐性や副作用に関する服薬指導を行い、連日服用患者に対しては、追加で生活指導も実施した。さらに、指導前と次回来局時に下剤の使用状況と便通に関するアンケート調査を実施した。なお指導の効果については、便性状の改善または刺激性下剤が減量しブリストルスケール・排便周辺症状が悪化しなかった場合を「効果あり」とした。生活指導は、A食生活の改善、B規則的な生活、C便意を我慢しない、D運動、E腹部マッサージ、F排便姿勢、の各項目を説明した。(総合メディカル倫理審査委員会承認番号:SMG2023061)
【結果】指導前後の結果が12名から得られた。指導後「効果あり」と評価したのは5名だった。このうち3名は刺激性下剤を減量することができ、便通の変化はなかった。なお、減量のきっかけは全員服薬指導と回答した。一方、減量なしは5名で、その理由は現状に不満なしが4名であった。また、生活習慣指導を実施した10名のうち、その後実践した患者は7名であった。A6名、B0名、C2名、D1名、E2名、F2名であった。
【考察】今回、刺激性下剤の減量や生活習慣の改善が見られた患者は、服薬指導がきっかけになったと答えており、今回の服薬指導が下剤の適正使用促進や生活改善推進のために効果があったと評価した。生活習慣改善項目のうち、「食生活の改善」を6割の患者が実践していることから、薬剤師による食事のアドバイスは便通を改善するためにも有効だと考えられる。
