講演情報

[LS2-2]サイレントハンディキャップとも言われる原発性局所多汗症について

福士 竜 (NPO法人多汗症サポートグループ 副理事長)
原発性局所多汗症は、多汗となる明らかな原因がないにも関わらず、手やワキ、足、頭部などに過剰な発汗がみられる疾患であり、その中でも手に多量の多汗が見られる場合に原発性手掌多汗症となります。
本疾患は幼少期から悩まされる疾患ですが、社会的認知度も低く周囲に相談できる方がいないこと、本人や家族も体質だとあきらめてしまうことも少なくないことから別名サイレントハンディキャップとも言われています。
本邦では近年、手やワキに対しての治療薬が新発売されるなど治療法の選択肢に広がりを見せており、これまでよりも多くの多汗症患者が治療へ一歩踏み出すきっかけとなっています。
本講演では私のこども時代から現在に至るまでの多汗症との向き合い方や、治療法との出会いについて患者の目線からお話します。
薬剤師の先生方において、多汗症について考える一つのきっかけにしていただけたら幸いです。


2022年4月 NPO法人多汗症サポートグループ 副理事長(団体設立と同時)
・マーケターとして、企画立案やアライアンスの構築・PR活動等のマーケティング・プロモーション支援業務を担当。
・医療関係者や製薬企業と協働して多汗症に悩む方に向けたコンサルティングやプロダクトの開発などの事業を推進。※プロダクト例:「防水ノート-sarasura-」