講演情報
[LS7-2]アトピー性皮膚炎の外用療法における保湿外用薬の選択について
○常深 祐一郎 (埼玉医科大学 皮膚科 教授)

アトピー性皮膚炎(AD)では、皮膚バリア機能異常を背景にして炎症を生じ、痒みを伴う。AD診療ガイドラインの診療治療アルゴリズムでは、治療の基本の一つとして「保湿外用薬・スキンケアの継続」が記載されており、炎症や痒みへの治療はもちろんのこと、皮膚バリア機能異常への治療も重要となる。外用治療では、適切な塗布量を指導することや治療のアドヒアランスを高める工夫が大切である。保湿外用薬を外用指導なく塗布させた場合、塗布量のばらつきが大きく、適切な量を塗布できていないことが確認されている。
また、2024年10月より、長期収載品の選定療養制度が開始となった。その経緯としては、イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保ならびに、長期収載品の保険給付の在り方の見直しを行うこととされている。対象品目には、医療用保湿剤を含めた皮膚外用薬も含まれている。患者へ「医療上の必要性」が認められると判断した場合は長期収載品を保険給付で処方することは可能であるが、患者が長期収載品を希望した場合は選定療養制度の対象となる。
本セミナーでは、AD治療における保湿剤の使用意義に加え、選定療養制度におけるヒルドイドの医療上の必要性について言及する。さらに、ポンプ式ローション製剤の150g容器やソフト軟膏やクリームの100g容器など容器の形状や大きさによってアドヒアランスの向上が期待できることについても触れる。本講演では、このような保湿外用薬を選択する際の皮膚科医師の考え方についてもお伝えする。
【略歴】
1999年3月 東京大学医学部医学科卒業
1999年5月 東京大学医学部附属病院 皮膚科 研修医
2000年5月 国立国際医療センター 皮膚科 研修医
2001年4月~2005年3月 東京大学大学院医学系研究科 学位取得
2005年4月~2010年3月 東京大学医学部皮膚科 医員、助手、助教
2010年4月 東京女子医科大学 皮膚科 講師
2014年3月 東京女子医科大学 皮膚科 准教授
2019年4月 埼玉医科大学 皮膚科 教授
【専門領域】
皮膚真菌症、乾癬、アトピー性皮膚炎、皮脂欠乏症、疥癬
また、2024年10月より、長期収載品の選定療養制度が開始となった。その経緯としては、イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保ならびに、長期収載品の保険給付の在り方の見直しを行うこととされている。対象品目には、医療用保湿剤を含めた皮膚外用薬も含まれている。患者へ「医療上の必要性」が認められると判断した場合は長期収載品を保険給付で処方することは可能であるが、患者が長期収載品を希望した場合は選定療養制度の対象となる。
本セミナーでは、AD治療における保湿剤の使用意義に加え、選定療養制度におけるヒルドイドの医療上の必要性について言及する。さらに、ポンプ式ローション製剤の150g容器やソフト軟膏やクリームの100g容器など容器の形状や大きさによってアドヒアランスの向上が期待できることについても触れる。本講演では、このような保湿外用薬を選択する際の皮膚科医師の考え方についてもお伝えする。
【略歴】
1999年3月 東京大学医学部医学科卒業
1999年5月 東京大学医学部附属病院 皮膚科 研修医
2000年5月 国立国際医療センター 皮膚科 研修医
2001年4月~2005年3月 東京大学大学院医学系研究科 学位取得
2005年4月~2010年3月 東京大学医学部皮膚科 医員、助手、助教
2010年4月 東京女子医科大学 皮膚科 講師
2014年3月 東京女子医科大学 皮膚科 准教授
2019年4月 埼玉医科大学 皮膚科 教授
【専門領域】
皮膚真菌症、乾癬、アトピー性皮膚炎、皮脂欠乏症、疥癬
