講演情報
[LS8]抗がん剤関連眼障害に迫る:特に注意“涙”のサイン
○柏木 広哉1, 石嶋 漢2, 高田 慎也3 (1.静岡県立静岡がんセンター 眼科部長, 2.さっぽろ眼科・眼形成クリニック院長, 3.北海道医療センター医薬品情報管理室主任)

現在、本邦では2名に1名が、がんに罹患している。また抗がん剤の進歩は目覚ましく、新規薬剤の開発や適応疾患の拡大が進んでいる。眼への副作用は、涙道障害、角膜障害、網膜障害、視神経障害などと多岐にわたり、かつ増加傾向にある。しかしながら、吐き気や脱毛といった副作用に比べると未だ認知度が低い。また副作用の一つの「流涙症」については、高齢の患者さんの場合、老化現象と考えられる傾向がある。眼の障害は、見え方の質(Quality of vision:QOV)の低下をきたし、ストレス(不安感)の上昇や生活の質の低下につながってくる恐れがある。
今回の共催セミナーでは、柏木より「抗がん剤からくる眼の症状について」、またその中でも特に注視していきたい「涙道障害について」をさっぽろ眼科・眼形成クリニックの石嶋先生にご講演いただく。更に、今回の内容について少しでも多くの薬剤師の方々に認知していただきたく、北海道医療センターの高田先生にもご講演をお願いさせていただいた。先生からは、「薬剤師視点での抗がん剤による副作用案内や対応について」ご講演いただく。
抗がん剤による眼の副作用への対策は長い道のりとなるが、一歩ずつ、チーム一丸となって実践していくことが大切と、末筆ながら申し上げる。
◆柏木広哉(静岡県立静岡がんセンター)
1989年に北里大学医学部眼科に入局、1995年に同大学外科系大学院修了、眼科研究員、眼科病棟チーフを経て、2002年静岡県立静岡がんセンター初代眼科部長に就任。2013年に日本神経眼科学会評議員、2014年(財)静岡アイバンク評議員、2018年第28回日本眼瞼義眼症手術学会学会長、2020年日本眼科医会倫理委員会委員、現在に至る。
★専門:眼腫瘍、眼病理、抗がん剤副作用、神経眼科
石嶋 漢(さっぽろ眼科・眼形成クリニック)
2007年に北海道大学病院眼科入局、帯広協会病院、時計台記念病院眼科を経て、2015年北海道大学病院眼科眼形成外来責任医師。その後、2019年に医大前中川眼科副院長、2020年にさっぽろ眼科・眼形成クリニックを開院し、現在に至る。
★専門:眼形成手術、涙道、神経
高田 慎也(国立病院機構 北海道医療センター)
2004年北海道がんセンター薬剤科入職、2012年同センター治験管理室、2013年外来化学療法センターを兼任、2017年試験検査室主任、2018年治験主任、2020年医薬情報管理室主任。2025年より北海道医療センター医薬品情報管理室主任として勤務。
★認定資格:日本医療薬学会 がん専門薬剤師・がん指導薬剤師
日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師
第2種放射線取扱主任者
今回の共催セミナーでは、柏木より「抗がん剤からくる眼の症状について」、またその中でも特に注視していきたい「涙道障害について」をさっぽろ眼科・眼形成クリニックの石嶋先生にご講演いただく。更に、今回の内容について少しでも多くの薬剤師の方々に認知していただきたく、北海道医療センターの高田先生にもご講演をお願いさせていただいた。先生からは、「薬剤師視点での抗がん剤による副作用案内や対応について」ご講演いただく。
抗がん剤による眼の副作用への対策は長い道のりとなるが、一歩ずつ、チーム一丸となって実践していくことが大切と、末筆ながら申し上げる。
◆柏木広哉(静岡県立静岡がんセンター)
1989年に北里大学医学部眼科に入局、1995年に同大学外科系大学院修了、眼科研究員、眼科病棟チーフを経て、2002年静岡県立静岡がんセンター初代眼科部長に就任。2013年に日本神経眼科学会評議員、2014年(財)静岡アイバンク評議員、2018年第28回日本眼瞼義眼症手術学会学会長、2020年日本眼科医会倫理委員会委員、現在に至る。
★専門:眼腫瘍、眼病理、抗がん剤副作用、神経眼科
石嶋 漢(さっぽろ眼科・眼形成クリニック)
2007年に北海道大学病院眼科入局、帯広協会病院、時計台記念病院眼科を経て、2015年北海道大学病院眼科眼形成外来責任医師。その後、2019年に医大前中川眼科副院長、2020年にさっぽろ眼科・眼形成クリニックを開院し、現在に至る。
★専門:眼形成手術、涙道、神経
高田 慎也(国立病院機構 北海道医療センター)
2004年北海道がんセンター薬剤科入職、2012年同センター治験管理室、2013年外来化学療法センターを兼任、2017年試験検査室主任、2018年治験主任、2020年医薬情報管理室主任。2025年より北海道医療センター医薬品情報管理室主任として勤務。
★認定資格:日本医療薬学会 がん専門薬剤師・がん指導薬剤師
日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師
第2種放射線取扱主任者
