講演情報
[O-6-03]薬剤師不在地域における調剤薬局薬剤師派遣による地域医療支援の効果:北海道占冠村における行政との共同事業の視点から
○竹川 哲史1, 氏家 幹人1, 鈴木 海渡1, 野川 明日香2, 野元 直矢3, 窪田 洋平2 (1.さくら薬局グループ クラフト(株) さくら薬局富良野店, 2.第一営業部, 3.在宅推進部)
【目的】 北海道において、2025年度過疎法に基づき152市町村が過疎地域市町村として公示されている。過疎地域では、医薬品の適正供給や適正使用、健康相談などの機会不足、医師の負担増加など様々な問題を抱えており、地域医療体制の確保は重要なテーマとなっている。本報告では、これらの問題解決に向けた取り組みの一環として実施した事例を報告する。
【方法】 地域医療体制の確保を目的に、占冠村とクラフト株式会社の間で業務委託契約を結び、薬剤師が不在の地域に調剤薬局の薬剤師を派遣する取り組みを行った。派遣された薬剤師は、占冠村保健師と共に住民宅を訪問し服薬状況を確認した上で、アドヒアランス改善の提案および服薬指導を実施し、住民に対するお薬相談窓口として健康相談に応じた。また、ポリファーマシーやお薬手帳の使い方、セルフメディケーションなど、医薬品適正使用に関する市民講座を占冠村で開催した。
【結果】 占冠村保健師経由で相談を受けた対象住民5名の自宅を訪問し、アドヒアランス改善の提案および服薬指導を実施した。同種同効薬が処方されている住民1名において薬剤重複の解消を確認した。市民講座を実施したことで、11名の住民から医薬品や健康食品、食事内容などに関する相談を受け、医薬品適正使用の推進につながる活動を行った。
【考察】 過疎地域では、人口減少に歯止めがかからず、地域単独での地域医療体制確保が困難となっている。薬剤師が不在の過疎地域に調剤薬局の薬剤師を派遣し活動を行うことは、過疎地域が抱える医薬品の適正供給や適正使用、地域住民の健康に関する相談のしやすさの向上など、様々な問題を解決する一つの有効な手段であると考えられる。
【方法】 地域医療体制の確保を目的に、占冠村とクラフト株式会社の間で業務委託契約を結び、薬剤師が不在の地域に調剤薬局の薬剤師を派遣する取り組みを行った。派遣された薬剤師は、占冠村保健師と共に住民宅を訪問し服薬状況を確認した上で、アドヒアランス改善の提案および服薬指導を実施し、住民に対するお薬相談窓口として健康相談に応じた。また、ポリファーマシーやお薬手帳の使い方、セルフメディケーションなど、医薬品適正使用に関する市民講座を占冠村で開催した。
【結果】 占冠村保健師経由で相談を受けた対象住民5名の自宅を訪問し、アドヒアランス改善の提案および服薬指導を実施した。同種同効薬が処方されている住民1名において薬剤重複の解消を確認した。市民講座を実施したことで、11名の住民から医薬品や健康食品、食事内容などに関する相談を受け、医薬品適正使用の推進につながる活動を行った。
【考察】 過疎地域では、人口減少に歯止めがかからず、地域単独での地域医療体制確保が困難となっている。薬剤師が不在の過疎地域に調剤薬局の薬剤師を派遣し活動を行うことは、過疎地域が抱える医薬品の適正供給や適正使用、地域住民の健康に関する相談のしやすさの向上など、様々な問題を解決する一つの有効な手段であると考えられる。
