講演情報
[O-6-09]秋田県の地域医療課題の抽出と解決を考える第5期東京薬科大学プロジェクト活動について
○杉本 晃一, 阪本 里沙, 冨樫 香乃, 藤原 愛海, 山田 哲也, 北垣 邦彦, 益山 光一 (東京薬科大学)
【目的】本学と武田薬品工業は、2020年9月に、地域医療への包括的な視野を持つ人材の育成を通して、将来の医療に貢献するとともに、課題解決に取り組むことを目指して、「地域医療のイノベーション実現を目指した教育・研究に関する協定」の締結し、これまで様々な都道府県でパイロットプロジェクトを実施している。そのプロジェクトの中では、地域の有識者から現地の特性や現状、医療に関する課題や対応状況等に関する講演やアクティブラーニングによるディスカッション等を実施し、それらを踏まえ、学生間で本質的なその地域の課題を抽出し、学生自身で考える解決策を提案することを目的とする。
【方法】本学と武田薬品工業が連携し、今回のプロジェクトフィールドとなる秋田県庁等と調整の上、地域医療等の現状に関する講義を行う講師を選定し、5回のWeb講義の中で学生は「秋田県の現状」に関して概要を学んだ。これらの講義に加え、秋田県が中心となって活用しているICTツールである「ナラティブブック(NB)」をテーマに、関係する有識者の先生方と6名のグループ(A班とB班)で、ディスカッションを行えるアクティブラーニングを実施し、それぞれの班で、地域医療の課題の抽出、解決策を検討した。最終的にその成果を秋田県の関係者等に発表し、評価を受けた。
【結果】【考察】抽出した課題は大きく分けて2つあり「人手不足」と「NBの活用不足」であった。秋田県では医療資源や人材が不足し、デジタル化もネット環境や高齢者等へのITリテラシーの問題で進みにくい。また、若手医療従事者の不足も深刻であり、効率的かつ患者中心の医療提供が困難な状況にある。NBは患者中心の医療に有効だが、認知度の低さや対象範囲の狭さ、広報不足や啓発の遅れ、さらには医療従事者側の負担が障壁となっており、活用が限定的であった。
【方法】本学と武田薬品工業が連携し、今回のプロジェクトフィールドとなる秋田県庁等と調整の上、地域医療等の現状に関する講義を行う講師を選定し、5回のWeb講義の中で学生は「秋田県の現状」に関して概要を学んだ。これらの講義に加え、秋田県が中心となって活用しているICTツールである「ナラティブブック(NB)」をテーマに、関係する有識者の先生方と6名のグループ(A班とB班)で、ディスカッションを行えるアクティブラーニングを実施し、それぞれの班で、地域医療の課題の抽出、解決策を検討した。最終的にその成果を秋田県の関係者等に発表し、評価を受けた。
【結果】【考察】抽出した課題は大きく分けて2つあり「人手不足」と「NBの活用不足」であった。秋田県では医療資源や人材が不足し、デジタル化もネット環境や高齢者等へのITリテラシーの問題で進みにくい。また、若手医療従事者の不足も深刻であり、効率的かつ患者中心の医療提供が困難な状況にある。NBは患者中心の医療に有効だが、認知度の低さや対象範囲の狭さ、広報不足や啓発の遅れ、さらには医療従事者側の負担が障壁となっており、活用が限定的であった。
