講演情報
[O-6-10]薬剤師の地域偏在の解消に向けた薬剤師免許取得者のニーズ調査
○藤原 愛海, 山中 青空, 山田 哲也, 北垣 邦彦, 益山 光一 (東京薬科大学)
【目的】現在、製薬業界では早期退職募集が相次でいるが、退職後、薬剤師免許を取得していながらも、臨床薬剤師として働いているケースは少なく、その実態は不明である。本研究では、製薬会社に勤務する薬剤師免許取得者が退職後に地方で薬剤師として勤務する場合の意識調査や求める研修等のニーズを調査するとともに、偏在に対応するための方策等を検討することを目的とする。
【方法】東京薬科大学OBで組織される製薬企業の団体の協力を得て、東京薬科大学を卒業し薬剤師免許を取得後、現在、製薬企業で働く方々172名を対象に、「製薬企業を退職後、薬剤師として薬局に勤務したいか」など、13問の質問をMicrosoft Formsを用いてアンケート調査(2025年1月20日~2025年2月20日)を実施した。回答はExcelを用いて集計し、一部JMP Pro 18を用いて解析した。
【結果】アンケートの回答者数は87名で、回答率は50.6%であった。製薬企業を退職後、薬剤師として薬局で勤務したいか』の質問に対しては、「わからない」が42.5%、「はい」が32.2%、「いいえ」が25.3%であった。また、薬局薬剤師として働くことへの不安の要素としては、「調剤業務に関する知識・経験不足」が最も多く、次いで、「レセコン、薬歴等のシステムに関する知識不足」であった。さらに、薬局薬剤師として地方で働くことについては、「家族の了解や環境」「給与や勤務条件」の対応が整えば地方で働いてみたいとの意見が多かった。
【考察】現在、薬剤師免許を取得し製薬企業で働いている方は、37,086名(2022年医師・歯科医師・薬剤師調査より)おり、今回の調査で製薬会社を退職後、薬局で勤務したいと回答した32.2%を当てはめると、11,942名となる。この方々が安心して地方で働ける対応を実施することで、地域偏在の解消への可能性が期待される。
【方法】東京薬科大学OBで組織される製薬企業の団体の協力を得て、東京薬科大学を卒業し薬剤師免許を取得後、現在、製薬企業で働く方々172名を対象に、「製薬企業を退職後、薬剤師として薬局に勤務したいか」など、13問の質問をMicrosoft Formsを用いてアンケート調査(2025年1月20日~2025年2月20日)を実施した。回答はExcelを用いて集計し、一部JMP Pro 18を用いて解析した。
【結果】アンケートの回答者数は87名で、回答率は50.6%であった。製薬企業を退職後、薬剤師として薬局で勤務したいか』の質問に対しては、「わからない」が42.5%、「はい」が32.2%、「いいえ」が25.3%であった。また、薬局薬剤師として働くことへの不安の要素としては、「調剤業務に関する知識・経験不足」が最も多く、次いで、「レセコン、薬歴等のシステムに関する知識不足」であった。さらに、薬局薬剤師として地方で働くことについては、「家族の了解や環境」「給与や勤務条件」の対応が整えば地方で働いてみたいとの意見が多かった。
【考察】現在、薬剤師免許を取得し製薬企業で働いている方は、37,086名(2022年医師・歯科医師・薬剤師調査より)おり、今回の調査で製薬会社を退職後、薬局で勤務したいと回答した32.2%を当てはめると、11,942名となる。この方々が安心して地方で働ける対応を実施することで、地域偏在の解消への可能性が期待される。
