講演情報
[O-6-15]レゴラフェニブ錠適正使用に向けたフォローアップに関する調査
○足立 拓巳, 土川 優子, 増田 千穂 (たんぽぽ薬局(株))
【目的】レゴラフェニブ錠(以下REG)は、手足症候群や高血圧などの発現頻度が高く、薬局薬剤師によるフォローアップ(以下フォロー)が重要であると考える。今回、副作用発現状況や、薬局薬剤師による対応状況を把握することで、REGの適正使用に繋げることを目的とする。
【方法】2024年9月~2025年2月までの期間、たんぽぽ薬局に来局し、REGが処方された患者のうち、フォローを実施した患者を対象として、副作用、フォロー後の薬局の対応等を調査した。副作用はCTCAE v5.0に基づき評価した。
【結果】対象患者は15名、そのうち新規患者は7名であった。80mg/日で開始された4名中2名が期間中に増量し、その後いずれも休薬となった。そのうち1名の増量4日後にフォロー時、手足症候群(Grade2)が発現していたが、受診予定日間際の為、トレーシングレポート(以下TR)による介入には至らなかった。開始用量80mg/日の残り2名は、期間中の増量もなく、副作用による休薬も見られなかった。開始用量120mg/日の1名、160mg/日の2名は、いずれも副作用による休薬に至っていた。
継続患者8名の服用量の内訳は、120mg/日が2名、80mg/日が5名、40mg/日が1名であり、いずれも標準量で投与している患者はいなかった。また、対象患者15名のうち3名についてTRの送付を行った。
【考察】高用量で開始された患者や増量後の患者では、副作用による休薬に至る頻度が高くなる傾向がある。また、受診日間際でのフォローでは十分な介入ができず、対応が遅れる可能性がある。フォローの実施タイミングを慎重に検討するだけでなく、患者自身で早期に対応できるよう事前に医師から休薬基準の指示があるかどうかを確認することが重要であると考える。
【方法】2024年9月~2025年2月までの期間、たんぽぽ薬局に来局し、REGが処方された患者のうち、フォローを実施した患者を対象として、副作用、フォロー後の薬局の対応等を調査した。副作用はCTCAE v5.0に基づき評価した。
【結果】対象患者は15名、そのうち新規患者は7名であった。80mg/日で開始された4名中2名が期間中に増量し、その後いずれも休薬となった。そのうち1名の増量4日後にフォロー時、手足症候群(Grade2)が発現していたが、受診予定日間際の為、トレーシングレポート(以下TR)による介入には至らなかった。開始用量80mg/日の残り2名は、期間中の増量もなく、副作用による休薬も見られなかった。開始用量120mg/日の1名、160mg/日の2名は、いずれも副作用による休薬に至っていた。
継続患者8名の服用量の内訳は、120mg/日が2名、80mg/日が5名、40mg/日が1名であり、いずれも標準量で投与している患者はいなかった。また、対象患者15名のうち3名についてTRの送付を行った。
【考察】高用量で開始された患者や増量後の患者では、副作用による休薬に至る頻度が高くなる傾向がある。また、受診日間際でのフォローでは十分な介入ができず、対応が遅れる可能性がある。フォローの実施タイミングを慎重に検討するだけでなく、患者自身で早期に対応できるよう事前に医師から休薬基準の指示があるかどうかを確認することが重要であると考える。
