講演情報
[O-6-29]マイナ保険証から得られた収縮期血圧≧130の拾い上げの取り組み~循環器病アドバイザー資格を有する医療事務による検討~
○島岡 ちひろ1, 西垣 賢2,3 (1.サン薬局法隆寺北店, 2.(株)関西メディコ 地域政策部, 3.健康ハートの日実行委員会 運営部会)
【目的】早朝高血圧徹底制圧宣言2025では、薬局などでのキオスク血圧測定において、収縮期血圧(sBP)≧130mmHgの場合、家庭血圧測定を呼びかけ早期対策を促している。一方、2025年薬局・薬店血圧啓発企画「血圧測ろうぜ!」では130mmHgをキーポイントとして啓発活動を計画中である。壮・中年層は高血圧が徐々に増加し始める時期であり、将来の健康リスクを防ぐためにも早期発見が重要となる。本研究では壮・中年層をターゲットとし、医療事務によるマイナ保険証を活用した効率的・効果的な疾患啓発方法を検討した。
【方法】2025年4月1~14日の期間中、サン薬局法隆寺店(耳鼻科門前)および法隆寺北店(整形外科・眼科門前)にて、マイナ保険証から特定健診情報が取得可能であった患者を対象とし、血圧の数値と来局状況を調査した。20~59歳をA群、60歳以上をB群とし、来局日時などの特徴を分析した。
【結果】調査対象患者数は401名(A群97名、B群304名)、そのうちsBP≧130は195名(A群29名、B群166名)、sBP≧140は98名(A群10名、B群88名)だった。このうち特定健診情報の既往歴の項目に高血圧と記載のあった患者はA群0名、B群33名であった。A群の来局タイミングは平日の18時以降および土曜日が多く、B群は平日の9時~18時が多い結果であった。さらに、A群のsBP≧130mmHgであった29名について来局タイミングを検討したところ、土曜日が38.0%(11/29)と最多であった一方、平日18時以降は6.9%(2/29)と少ない傾向を示した。
【考察】今回の検討から非内科門前薬局では、土曜日に血圧啓発活動を実施することで、ターゲット層(20~50代)に働きかけることができると示唆された。また、A群ではsBP≧140mmHgでも既往歴に高血圧記載がなく、適切な受診行動に繋がっていない可能性がある。特定健診情報からのsBPや既往歴確認は医療事務でも可能であり、薬剤師の受診勧奨に繋げることで受診・治療促進に有用な情報となり得ると考えられる。
【方法】2025年4月1~14日の期間中、サン薬局法隆寺店(耳鼻科門前)および法隆寺北店(整形外科・眼科門前)にて、マイナ保険証から特定健診情報が取得可能であった患者を対象とし、血圧の数値と来局状況を調査した。20~59歳をA群、60歳以上をB群とし、来局日時などの特徴を分析した。
【結果】調査対象患者数は401名(A群97名、B群304名)、そのうちsBP≧130は195名(A群29名、B群166名)、sBP≧140は98名(A群10名、B群88名)だった。このうち特定健診情報の既往歴の項目に高血圧と記載のあった患者はA群0名、B群33名であった。A群の来局タイミングは平日の18時以降および土曜日が多く、B群は平日の9時~18時が多い結果であった。さらに、A群のsBP≧130mmHgであった29名について来局タイミングを検討したところ、土曜日が38.0%(11/29)と最多であった一方、平日18時以降は6.9%(2/29)と少ない傾向を示した。
【考察】今回の検討から非内科門前薬局では、土曜日に血圧啓発活動を実施することで、ターゲット層(20~50代)に働きかけることができると示唆された。また、A群ではsBP≧140mmHgでも既往歴に高血圧記載がなく、適切な受診行動に繋がっていない可能性がある。特定健診情報からのsBPや既往歴確認は医療事務でも可能であり、薬剤師の受診勧奨に繋げることで受診・治療促進に有用な情報となり得ると考えられる。
