講演情報
[P-001-A]「かかりつけ薬剤師・薬局の評価」を調査し、今後の患者対応について考える
○保谷 薫美子 ((株)アイセイ薬局 後楽園店)
【目的】かかりつけ薬剤師指導料の算定が2016年4月に開始し、2018年厚生労働省(患者のための薬局ビジョン実現のためのアクションプラン検討委員会)にてかかりつけ薬剤師・薬局についての調査報告書がまとめられた。その中で、かかりつけ薬剤師・薬局に求めることについて言及し、患者・地域住民が薬局・薬剤師の行う業務に対し、メリットを感じられるような取り組みについて、継続的調査の必要性が書かれていた。
今回、患者がメリットを感じられる取り組みが実施できていたか調査のうえ、達成度を明らかにし、今後の患者対応を考える事とした。
【方法】調査期間2025年1月14日~2月7日。対象患者は、当薬局利用の同意を得られた方のうち、当薬局のかかりつけ薬剤師(以下、「かかりつけ」という)有・無各40名。厚生労働省の調査報告を参考に作成した調査票に、患者自身が記入する形とした。内容は年齢・性別・利用店舗数・かかりつけの有無等・薬剤師業務の評価は14項目・総合評価等を設問とした。
【結果】かかりつけの有無による比較では、薬剤師の仕事にメリットを感じる割合が、かかりつけありで87.5%、なしで52.5%。かかりつけありでは「減薬(27.5%)」「医療連携(22.5%)」「残薬調整(22.5%)」、なしでは「減薬(47.5%)」「アドヒアランス向上への関与(40.0%)」「調剤後のフォローアップ、検査値の活用(37.5%)」の項目で「どちらともいえない・できていない」の回答が多く見られた。「できている」の回答で最も差があった項目は「検査値の活用」で、かかりつけありが70.0%、なしが27.5%だった。
【考察】減薬・服薬状況に関わる情報提供などの医療連携・残薬管理・検査値の活用は注力する必要性が示唆された。かかりつけの患者では、検査値の活用ができていると実感される方が多く、他患者においてもその取り組みを広げる必要があると考える。
今回、患者がメリットを感じられる取り組みが実施できていたか調査のうえ、達成度を明らかにし、今後の患者対応を考える事とした。
【方法】調査期間2025年1月14日~2月7日。対象患者は、当薬局利用の同意を得られた方のうち、当薬局のかかりつけ薬剤師(以下、「かかりつけ」という)有・無各40名。厚生労働省の調査報告を参考に作成した調査票に、患者自身が記入する形とした。内容は年齢・性別・利用店舗数・かかりつけの有無等・薬剤師業務の評価は14項目・総合評価等を設問とした。
【結果】かかりつけの有無による比較では、薬剤師の仕事にメリットを感じる割合が、かかりつけありで87.5%、なしで52.5%。かかりつけありでは「減薬(27.5%)」「医療連携(22.5%)」「残薬調整(22.5%)」、なしでは「減薬(47.5%)」「アドヒアランス向上への関与(40.0%)」「調剤後のフォローアップ、検査値の活用(37.5%)」の項目で「どちらともいえない・できていない」の回答が多く見られた。「できている」の回答で最も差があった項目は「検査値の活用」で、かかりつけありが70.0%、なしが27.5%だった。
【考察】減薬・服薬状況に関わる情報提供などの医療連携・残薬管理・検査値の活用は注力する必要性が示唆された。かかりつけの患者では、検査値の活用ができていると実感される方が多く、他患者においてもその取り組みを広げる必要があると考える。
