講演情報
[P-007-A]VR認知症チェッカーによる認知症セルフチェックが認知症の早期発見・発症予防の啓蒙活動に与える影響
○菅野 望1, 松岡 咲1, 寺山 香織2 (1.(株)なの花東日本 なの花薬局横須賀金谷店, 2.人材開発部)
【目的】認知症の普及啓発・予防は認知症対策に重要である。診断ができない地域薬局における「認知症セルフチェック」という行為が認知症に対する意識や関心が向上するかを調査し認知症の早期発見・発症予防の啓蒙活動に与える影響を検証する。
【方法】2025年2月1日~同年3月31日、当薬局に来局した患者・健康相談イベント参加者のうち認知症非治療者でVR認知症チェッカーによる認知症チェック(以下、チェック)を行い調査に同意した25名に認知症についての無記名式質問紙調査を実施した。調査はチェック前後で行い、定期チェックの必要性・病識の理解など9項目について4件法で行った。チェック後に認知症への関心度向上・偏見有無についての質問を追加し3件法で実施した。また回答をスコア化し、チェック前後で、チェック結果のリスク評価ランクA~Cごとにスコア向上の割合を比較した。
【結果】有効回答率100%で、チェック後に定期チェックが必要と思うかの項目で、全員が「そう思う」「ややそう思う」と回答し、88.0%が認知症に対して関心が高まったと回答した。偏見は参加者の32.0%で見られたが、チェック後にそのうち87.5%で偏見に対する意識変化があった。また、チェック前後で病識の理解のスコアが向上した割合は、3問平均で、低リスクAランク群(9名)で18.0%、高リスクC群(12名)で36.0%だった。
【考察】チェック後に、定期チェックの必要性が理解され、9割近くで認知症に対する関心がより高まった。チェック後に認知症への偏見が低減しており、チェックにより正しい理解に繋がる可能性があると言える。また、リスクが高いほど病識の理解が深まる傾向が見られた。認知症チェッカーは啓蒙活動に活かせるツールになり得ると言え、服薬指導・健康相談会などを通し、関心が薄い人に対しても繰り返しチェックの重要性を訴えていくことが重要である。
【方法】2025年2月1日~同年3月31日、当薬局に来局した患者・健康相談イベント参加者のうち認知症非治療者でVR認知症チェッカーによる認知症チェック(以下、チェック)を行い調査に同意した25名に認知症についての無記名式質問紙調査を実施した。調査はチェック前後で行い、定期チェックの必要性・病識の理解など9項目について4件法で行った。チェック後に認知症への関心度向上・偏見有無についての質問を追加し3件法で実施した。また回答をスコア化し、チェック前後で、チェック結果のリスク評価ランクA~Cごとにスコア向上の割合を比較した。
【結果】有効回答率100%で、チェック後に定期チェックが必要と思うかの項目で、全員が「そう思う」「ややそう思う」と回答し、88.0%が認知症に対して関心が高まったと回答した。偏見は参加者の32.0%で見られたが、チェック後にそのうち87.5%で偏見に対する意識変化があった。また、チェック前後で病識の理解のスコアが向上した割合は、3問平均で、低リスクAランク群(9名)で18.0%、高リスクC群(12名)で36.0%だった。
【考察】チェック後に、定期チェックの必要性が理解され、9割近くで認知症に対する関心がより高まった。チェック後に認知症への偏見が低減しており、チェックにより正しい理解に繋がる可能性があると言える。また、リスクが高いほど病識の理解が深まる傾向が見られた。認知症チェッカーは啓蒙活動に活かせるツールになり得ると言え、服薬指導・健康相談会などを通し、関心が薄い人に対しても繰り返しチェックの重要性を訴えていくことが重要である。
