講演情報
[P-015-C]患者ニーズから見るオンライン服薬指導の在り方と薬剤師側の課題の検討
○坪内 穂高1, 佐野 智也1, 佐々木 愛2, 松井 洸2, 山口 浩2, 野村 和彦2 (1.(株)くすりの福太郎, 2.(株)ツルハホールディングス)
【目的】2022年3月31日付の薬機法施行規則の一部改正省令により、様々な処方箋に対しオンライン服薬指導の実施が可能となった。しかし、実際にオンライン服薬指導が医療サービスとして患者からどのように捉えられているか、現場の薬剤師はどのように運用しているかを調査している先行研究はまだ少ない。そこで、患者ニーズと薬剤師の運用における課題を抽出する事により、オンライン服薬指導をより医療サービスとして有意義なものに発展させることに新規性を見出し、本研究を実施した。
【方法】(株)くすりの福太郎に所属する薬剤師に向けてGoogle formを用いてアンケート調査を実施した。また、(株)くすりの福太郎の中でオンライン服薬指導の実績がある7店舗を抽出し、本研究への参加同意が得られた患者にGoogle formを用いてアンケート調査を実施した。
【結果】薬剤師アンケートは107名の回答があり、その内91名(85.0%)がオンライン服薬指導の実施経験があった。また、患者アンケートは20名の回答があり、オンライン服薬指導の不安要素として「薬剤師と距離を感じる為、処方薬以外の相談は気軽に行えない」が最も多く挙げられた。「今後も医療サービスとしてオンライン服薬指導は必要であるか」に対しては、薬剤師は107名中90名(84.1%)が必要であると回答に対し、患者は20名中17名(85.0%)が必要であると回答した。
【考察】患者と薬剤師の双方から今後も必要な医療サービスであると認識を得ている一方、患者はオンライン服薬指導に対する不安を感じている。患者の不安は情報機器を通じた服薬指導に患者と薬剤師の間に一定の距離感がある事に起因しており、今後は薬剤師からの積極的なフォローアップの実施が求められると考察される。今後はオンライン服薬指導に対する薬剤師のスキルの標準化、患者のライフスタイルを尊重した上でオンライン服薬指導の活用が必要であると考察される。
【方法】(株)くすりの福太郎に所属する薬剤師に向けてGoogle formを用いてアンケート調査を実施した。また、(株)くすりの福太郎の中でオンライン服薬指導の実績がある7店舗を抽出し、本研究への参加同意が得られた患者にGoogle formを用いてアンケート調査を実施した。
【結果】薬剤師アンケートは107名の回答があり、その内91名(85.0%)がオンライン服薬指導の実施経験があった。また、患者アンケートは20名の回答があり、オンライン服薬指導の不安要素として「薬剤師と距離を感じる為、処方薬以外の相談は気軽に行えない」が最も多く挙げられた。「今後も医療サービスとしてオンライン服薬指導は必要であるか」に対しては、薬剤師は107名中90名(84.1%)が必要であると回答に対し、患者は20名中17名(85.0%)が必要であると回答した。
【考察】患者と薬剤師の双方から今後も必要な医療サービスであると認識を得ている一方、患者はオンライン服薬指導に対する不安を感じている。患者の不安は情報機器を通じた服薬指導に患者と薬剤師の間に一定の距離感がある事に起因しており、今後は薬剤師からの積極的なフォローアップの実施が求められると考察される。今後はオンライン服薬指導に対する薬剤師のスキルの標準化、患者のライフスタイルを尊重した上でオンライン服薬指導の活用が必要であると考察される。
