講演情報
[P-016-A]薬局薬剤師の婦人科領域患者からの相談への対応に関する実態調査
○高田 裕奈1, 前田 守2, 月岡 良太2, 長谷川 佳孝2, 大石 美也2 (1.アイングループ (株)アインファーマシーズ アイン薬局 西新井店, 2.アイングループ (株)アインホールディングス)
【目的】婦人科疾患は女性のライフステージによって発症傾向が異なり、その治療には多様な薬剤が用いられる。薬局薬剤師は、これらの患者からの薬の相談に適切に対応することが期待される。本研究では、薬局薬剤師の婦人科領域患者からの相談への対応実態を調査し、薬局薬剤師が果たすべき役割について考察した。
【方法】東京都で運営する当グループ保険薬局のうち9店舗に在籍する薬局薬剤師を対象に、2025年4月7日~5月16日に社内イントラネットを用いた匿名アンケートを実施した。調査内容は、婦人科領域患者への対応経験や対応した疾患、相談経験の有無と相談内容(副作用、体調変化、薬の効果等8項目)及び相談への対応内容(自身の経験・知識に基づいた説明、疑義照会、受診勧奨等9項目)とした (アイングループ医療研究倫理審査委員会承認番号:AHD-0279)。
【結果】有効回答26名中25名(96.2%)が婦人科領域患者への対応経験があり、その疾患は更年期障害(100%)、子宮内膜症・月経前症候群(各80.0%)の順に多かった。25名中16名(64.0%)に相談経験があり、内容は副作用(100%)、体調変化(81.3%)、薬の効果(56.3%)の順に多かった。これらへの対応は、自身の経験・知識に基づいた説明(副作用:62.5%、体調変化69.2%、薬の効果:77.8%)、受診勧奨(副作用:50.0%、体調変化:38.5%、薬の効果22.2%)の順に多かった。相談例として、低用量ピルやセイヨウオトギリソウと他薬との飲み合わせ等が報告された。
【考察】本研究より、薬局薬剤師は婦人科領域患者に対し、医薬品だけでなく体調変化のような健康に関する相談先として機能している可能性が示唆された。一方、薬局薬剤師の経験や知識が相談対応に影響する可能性も考えられた。適切な対応を実現するため、薬局薬剤師は相互作用等の医薬品に関する知識だけでなく、婦人科疾患に関する体調変化の知識も積極的に取得することが重要と考える。
【方法】東京都で運営する当グループ保険薬局のうち9店舗に在籍する薬局薬剤師を対象に、2025年4月7日~5月16日に社内イントラネットを用いた匿名アンケートを実施した。調査内容は、婦人科領域患者への対応経験や対応した疾患、相談経験の有無と相談内容(副作用、体調変化、薬の効果等8項目)及び相談への対応内容(自身の経験・知識に基づいた説明、疑義照会、受診勧奨等9項目)とした (アイングループ医療研究倫理審査委員会承認番号:AHD-0279)。
【結果】有効回答26名中25名(96.2%)が婦人科領域患者への対応経験があり、その疾患は更年期障害(100%)、子宮内膜症・月経前症候群(各80.0%)の順に多かった。25名中16名(64.0%)に相談経験があり、内容は副作用(100%)、体調変化(81.3%)、薬の効果(56.3%)の順に多かった。これらへの対応は、自身の経験・知識に基づいた説明(副作用:62.5%、体調変化69.2%、薬の効果:77.8%)、受診勧奨(副作用:50.0%、体調変化:38.5%、薬の効果22.2%)の順に多かった。相談例として、低用量ピルやセイヨウオトギリソウと他薬との飲み合わせ等が報告された。
【考察】本研究より、薬局薬剤師は婦人科領域患者に対し、医薬品だけでなく体調変化のような健康に関する相談先として機能している可能性が示唆された。一方、薬局薬剤師の経験や知識が相談対応に影響する可能性も考えられた。適切な対応を実現するため、薬局薬剤師は相互作用等の医薬品に関する知識だけでなく、婦人科疾患に関する体調変化の知識も積極的に取得することが重要と考える。
