講演情報
[P-029-B]かかりつけ薬剤師として選ばれるための内的要因の確立を目的とした質的研究
○中川 憂飛1,3, 田中 晴菜1,3, 名古 弥生2,3, 服部 司3, 谷口 将済3 (1.フラワー薬局 羽津山店, 2.富州原店, 3.(株)メディカル一光)
【目的】2015年に「患者のための薬局ビジョン」ができて10年、ほとんどの薬局がかかりつけ薬局の機能を持つようになった。患者の高齢化に伴い、かかりつけ薬剤師による一元的管理の必要性は年々増加している状況であり、多くの若手薬剤師がかかりつけ薬剤師となって患者優先の業務に貢献していくことが重要であると考えられている。しかしながら、要件として求められる3年の勤務経験を経たばかりの若手薬剤師は、既にかかりつけ同意数を一定数以上得ている薬剤師と比べ、新規にかかりつけ同意数を得ることは極めて難しい傾向にある。本研究では、既にかかりつけ薬剤師として業務を行っている薬剤師へのインタビュー調査を用いた質的研究を行うことで、若手薬剤師がかかりつけ薬剤師として選ばれるようになるための「内的要因」についての理論を確立することを目的とする。
【方法】株式会社メディカル一光に所属する薬剤師のうち、薬局薬剤師としての経験が4年以上かつ11年未満の者、すなわち2016年4月の診療報酬改定以降に「かかりつけ薬剤師」の要件を満たした薬剤師103名を対象とした。インタビュー調査に先立ち、我々が興味のある状況に関連した情報を有する者や、注目すべき成功例や失敗例など、特別なケースに焦点を当てて対象者を選定できるようアンケート調査を実施した。アンケート結果をもとに対象者を選定し半構造化インタビューを行った。インタビューにおける発言・コメントなどについて、M-GTA法により複数の概念を分類・概念化していくつかのカテゴリに分け、関連図を作成した。
【結果】かかりつけ薬剤師として意識すべき要素として「対患者コミュニケーション」や「環境づくり」、「金銭的問題」などのカテゴリに分類されるものが多いことが示唆された。
【考察】本研究の成果により、若手薬剤師が「かかりつけ薬剤師」として業務を行うための到達目標について一定の目安を示すことができると考えられる。
【方法】株式会社メディカル一光に所属する薬剤師のうち、薬局薬剤師としての経験が4年以上かつ11年未満の者、すなわち2016年4月の診療報酬改定以降に「かかりつけ薬剤師」の要件を満たした薬剤師103名を対象とした。インタビュー調査に先立ち、我々が興味のある状況に関連した情報を有する者や、注目すべき成功例や失敗例など、特別なケースに焦点を当てて対象者を選定できるようアンケート調査を実施した。アンケート結果をもとに対象者を選定し半構造化インタビューを行った。インタビューにおける発言・コメントなどについて、M-GTA法により複数の概念を分類・概念化していくつかのカテゴリに分け、関連図を作成した。
【結果】かかりつけ薬剤師として意識すべき要素として「対患者コミュニケーション」や「環境づくり」、「金銭的問題」などのカテゴリに分類されるものが多いことが示唆された。
【考察】本研究の成果により、若手薬剤師が「かかりつけ薬剤師」として業務を行うための到達目標について一定の目安を示すことができると考えられる。
