講演情報
[P-033-C]薬局薬剤師における患者フォローアップの実態調査から考察する患者ロイヤリティ
○栗原 理1, 増井 良輔2, 鶴見 尚香2, 下村 文恵1, 石田 誠1, 津田 隆1, 俵木 登美子3, 山田 哲也2, 北垣 邦彦2, 益山 光一2 (1.(一社)くすりの適正使用協議会 くすりのしおりコンコーダンス委員会, 2.東京薬科大学 社会薬学教育センター, 3.(一社)くすりの適正使用協議会)
【背景・目的】薬剤使用期間中の患者フォローアップ(以下FU)は、令和元年に薬剤師の義務と明記された。FUの実施状況を把握し、医薬品適正使用推進につなげるための課題やFUによる薬剤師と患者との関係性を明らかにすることを目的として、調査を実施した。
【方法】(株)マクロミルケアネットによるインターネットリサーチ(調査期間:2023年12月4日~11日)
【結果・考察】過去1ヶ月に101人以上の患者に服薬指導している薬局薬剤師539名から回答を得た。最近1ヶ月に個人としてFUを実施した延べ患者数は、「誰にもFUを行っていない」241名(45%)、「ひとり」75名(14%)、「2~5人」125名(23%)であり、「11人以上」は51名(9%)であった。最近1ヶ月間にFUを行った298名の実施時期は(複数回答:以下MA)、「副作用の確認に必要と判断したタイミング」129名(43%)、「効果の確認」125名(42%)と、薬剤師が判断したタイミングが上位であった。FU時に患者に使用した資料は(MA)、「特に資料は使っていない」131名(44%)、「薬情」125名(42%)で、「くすりのしおり」は33名(11%)であった。FU後の患者の状態や関係性の変化は(MA)、「患者から不安が軽減したと言われた」101名(34%)が最多で、「他院の処方箋を持ってくるようになった」33名(11%)、「新規かかりつけ薬剤師となった」25名(8%)、のように薬局経営に関わる回答も見られた。FU実施の総合的な自己評価に関しては、「十分に出来ている」11名(4%)、「ある程度出来ている」122名(41%)であった。回答のクロス集計より、資料を活用することが有益であり、FU実施の自己評価や患者ロイヤリティに関連する関係性の変化に影響することが考察できる。当日は更に詳細を報告する。
【方法】(株)マクロミルケアネットによるインターネットリサーチ(調査期間:2023年12月4日~11日)
【結果・考察】過去1ヶ月に101人以上の患者に服薬指導している薬局薬剤師539名から回答を得た。最近1ヶ月に個人としてFUを実施した延べ患者数は、「誰にもFUを行っていない」241名(45%)、「ひとり」75名(14%)、「2~5人」125名(23%)であり、「11人以上」は51名(9%)であった。最近1ヶ月間にFUを行った298名の実施時期は(複数回答:以下MA)、「副作用の確認に必要と判断したタイミング」129名(43%)、「効果の確認」125名(42%)と、薬剤師が判断したタイミングが上位であった。FU時に患者に使用した資料は(MA)、「特に資料は使っていない」131名(44%)、「薬情」125名(42%)で、「くすりのしおり」は33名(11%)であった。FU後の患者の状態や関係性の変化は(MA)、「患者から不安が軽減したと言われた」101名(34%)が最多で、「他院の処方箋を持ってくるようになった」33名(11%)、「新規かかりつけ薬剤師となった」25名(8%)、のように薬局経営に関わる回答も見られた。FU実施の総合的な自己評価に関しては、「十分に出来ている」11名(4%)、「ある程度出来ている」122名(41%)であった。回答のクロス集計より、資料を活用することが有益であり、FU実施の自己評価や患者ロイヤリティに関連する関係性の変化に影響することが考察できる。当日は更に詳細を報告する。
