講演情報
[P-040-A]服薬フォローアップにおける、SNSと電話の使い分けの検討
○福田 侑奈1, 須田 ななみ2 (1.(株)なの花東日本 なの花薬局ハマミ店, 2.横須賀武山店)
【目的】薬剤師は服薬フォローアップ(以下、FU)を行い、服薬状況を把握する必要がある。FUによって多くの患者の副作用回避やコンプライアンス維持に寄与するため、効率的な手段が必須である。そこで、患者がボタンを選択して回答できるSNSと電話でのFU実施状況を調査し有効なFU手段を検討した。
【方法】研究実施者所属ブロック全24店舗の薬剤師対象に2024年10月19日から同年11月19日のFU実施状況をアンケート(紙・web併用/無記名)にて調査した。調査項目(単一選択・記述式)として、手段により「電話」「SNSの回答ボタン不使用」「SNSの回答ボタン使用(以下、回答ボタン)」にわけ(重複あり)、FUで連絡した件数(以下、実施件数)、そのうちFUできた件数(以下、返答件数)、副作用発見・コンプライアンス不良(以下、SE・Co不良)発見件数を調査した。
【結果】アンケート対象者121名中23名が回答した。3つの手段の中、返信率(返答件数/実施件数)の高い2つの中央値(四分位範囲)は、電話(n=21):75%(55-83.8)、回答ボタン(n=19):66.7%(60-75)であった。また、SE・Co不良の発見率(SE・Co不良発見件数/返答件数)は、「電話」7.9%(11件/139件)、「回答ボタン」2.8%(4件/143件)だった。
【考察】全体の返信率は回答ボタンより電話の方がやや高いが、電話の方がばらつきがあり、回答ボタンは電話よりも均一性があると考えられ、薬剤師によらず安定した返信率が期待し得る。SE・Co不良発見率は若干回答ボタンより電話の方が高く、服薬状況の聴き取りやすさが示唆された。以上より、副作用の緊急性や発生頻度を考慮し、電話・SNSでのFUの特徴を踏まえ、患者に応じて手段を選択することが重要である。
【キーワード】服薬フォローアップ、SNS、電話、回答ボタン
【方法】研究実施者所属ブロック全24店舗の薬剤師対象に2024年10月19日から同年11月19日のFU実施状況をアンケート(紙・web併用/無記名)にて調査した。調査項目(単一選択・記述式)として、手段により「電話」「SNSの回答ボタン不使用」「SNSの回答ボタン使用(以下、回答ボタン)」にわけ(重複あり)、FUで連絡した件数(以下、実施件数)、そのうちFUできた件数(以下、返答件数)、副作用発見・コンプライアンス不良(以下、SE・Co不良)発見件数を調査した。
【結果】アンケート対象者121名中23名が回答した。3つの手段の中、返信率(返答件数/実施件数)の高い2つの中央値(四分位範囲)は、電話(n=21):75%(55-83.8)、回答ボタン(n=19):66.7%(60-75)であった。また、SE・Co不良の発見率(SE・Co不良発見件数/返答件数)は、「電話」7.9%(11件/139件)、「回答ボタン」2.8%(4件/143件)だった。
【考察】全体の返信率は回答ボタンより電話の方がやや高いが、電話の方がばらつきがあり、回答ボタンは電話よりも均一性があると考えられ、薬剤師によらず安定した返信率が期待し得る。SE・Co不良発見率は若干回答ボタンより電話の方が高く、服薬状況の聴き取りやすさが示唆された。以上より、副作用の緊急性や発生頻度を考慮し、電話・SNSでのFUの特徴を踏まえ、患者に応じて手段を選択することが重要である。
【キーワード】服薬フォローアップ、SNS、電話、回答ボタン
