講演情報
[P-046-A]SMS(Short Message Service)を利用した服薬フォローアップの検討 インフルエンザによる異常行動に関する調査をもとに
○内藤 百音, 安長 和幸 (マイライフ(株) オール薬局 沼田店)
【目的】当店舗において、インフルエンザの異常行動が軽度も含めてどの程度発生しているか把握出来ていなかった。実際に、インフルエンザ患者は罹患期間が終了すると来局することがなく、副作用や異常行動の有無を後日確認することが難しい。また、従来の電話フォローアップでは応答がない事も多いため、新たな方法のSMS(Short Message Service)を用いてフォローアップを行うことにした。そして、当薬局でデータの収集・解析を行い、より細やかな服薬指導、重大な事故防止、流行シーズン前の患者教育に役立てることを目的として調査した。
【方法】2023年12月1日から2025年2月28日の間に、オール薬局沼田店にて抗インフルエンザ薬(リン酸オセルタミビル、ザナミビル水和物吸入剤、ラニナミビルオクタン酸エステル水和物吸入剤、バロキサビルマルボキシル錠)の投薬を受けた6歳から17歳の患者とその保護者からのSMS返答内容等をもとに、異常行動の発現率や薬剤別発現度等を解析調査した。
【結果】SMS送信返送の件数について、送信909件に対して返送532件であった。また、返送が無く来局時口頭確認できたのは38件であった。その中で異常行動の報告があったのは37件であり、多く見られたのは「うわ言」であった。
【考察】今回調査した異常行動の中には「走り回る」や「破壊行為」といった動作を伴うものもあり、生命の危機に晒されるリスクが確かに存在することが確認された。薬剤別による異常行動リスクの差は、今回の調査では解明には至らなかった。今回調査対象のSMSフォローアップでは返送が約6割あったが、業務全体でみると、SMSが有効活用できているのは、患者が若年層である場合が主であり、高齢者での活用が難しい。患者の年齢や状況に合わせ、多種対応できる体制を模索し、今後の服薬フォローアップの質向上に努めていきたい。
【方法】2023年12月1日から2025年2月28日の間に、オール薬局沼田店にて抗インフルエンザ薬(リン酸オセルタミビル、ザナミビル水和物吸入剤、ラニナミビルオクタン酸エステル水和物吸入剤、バロキサビルマルボキシル錠)の投薬を受けた6歳から17歳の患者とその保護者からのSMS返答内容等をもとに、異常行動の発現率や薬剤別発現度等を解析調査した。
【結果】SMS送信返送の件数について、送信909件に対して返送532件であった。また、返送が無く来局時口頭確認できたのは38件であった。その中で異常行動の報告があったのは37件であり、多く見られたのは「うわ言」であった。
【考察】今回調査した異常行動の中には「走り回る」や「破壊行為」といった動作を伴うものもあり、生命の危機に晒されるリスクが確かに存在することが確認された。薬剤別による異常行動リスクの差は、今回の調査では解明には至らなかった。今回調査対象のSMSフォローアップでは返送が約6割あったが、業務全体でみると、SMSが有効活用できているのは、患者が若年層である場合が主であり、高齢者での活用が難しい。患者の年齢や状況に合わせ、多種対応できる体制を模索し、今後の服薬フォローアップの質向上に努めていきたい。
