講演情報
[P-052-A]点眼薬との比較によるエピナスチン眼瞼クリームの使用感および使用上の負担の評価
○中村 紗那1, 岩水 達矢1, 佐野 友麻2, 高橋 渉3 (1.クオール(株) 田町駅前薬局, 2.ハシモト薬局三笠店, 3.教育研修本部)
【目的】アレルギー性結膜炎の治療には点眼薬が一般的だが、使用頻度やコンプライアンスに課題がある。2024年に発売されたエピナスチン眼瞼クリームは、1日1回塗布の新しい外用剤であり、使用感や利便性が注目されている。本研究では、従来の点眼薬を使用していた患者を対象に、点眼薬と比較したクリームの負担感、使用感、今後の使用希望等を調査した。
【方法】協力薬局にてエピナスチン眼瞼クリームが初めて処方された患者に対し、投薬1週間後にSMS経由でWebアンケートを実施した。主要評価項目は、点眼薬と比較した際の負担感に関する自己評価で、符号検定で傾向を分析した。副次的に、使用感、使用タイミング、今後の使用希望等、また自由記述も収集し、記述統計と内容分析を行った。
【結果】有効回答は35名(年齢中央値36歳(5~68歳))。負担感の比較では、「クリームの方が負担が少ない」「どちらかといえばクリーム」と回答したのは計25名(71.4%)であり、符号検定にて統計的に有意差が認められた(p<0.01)。今後の使用希望では、「クリームを使いたい」が20名(57.1%)、「どちらでも構わない」が12名(34.3%)、「点眼薬を使いたい」は3名(8.6%)であった。自由記述では、「1日1回で済む」「点眼を嫌がる子どもに適する」「外出時に便利」との肯定的な回答、一方、「テカリが気になる」「塗布が難しい」との回答があった。
【考察】エピナスチン眼瞼クリームは、点眼薬と比較して主観的負担感が少ないと評価を得た。自由記述からも、「1日1回で済む」「使いやすい」といった日常使用での利便性が確認された。一方で、「テカリ」や「塗布の難しさ」など使用上の工夫が求められる点も示された。今後は、こうした特性を踏まえた適切な説明や指導が重要と考えられる。
【方法】協力薬局にてエピナスチン眼瞼クリームが初めて処方された患者に対し、投薬1週間後にSMS経由でWebアンケートを実施した。主要評価項目は、点眼薬と比較した際の負担感に関する自己評価で、符号検定で傾向を分析した。副次的に、使用感、使用タイミング、今後の使用希望等、また自由記述も収集し、記述統計と内容分析を行った。
【結果】有効回答は35名(年齢中央値36歳(5~68歳))。負担感の比較では、「クリームの方が負担が少ない」「どちらかといえばクリーム」と回答したのは計25名(71.4%)であり、符号検定にて統計的に有意差が認められた(p<0.01)。今後の使用希望では、「クリームを使いたい」が20名(57.1%)、「どちらでも構わない」が12名(34.3%)、「点眼薬を使いたい」は3名(8.6%)であった。自由記述では、「1日1回で済む」「点眼を嫌がる子どもに適する」「外出時に便利」との肯定的な回答、一方、「テカリが気になる」「塗布が難しい」との回答があった。
【考察】エピナスチン眼瞼クリームは、点眼薬と比較して主観的負担感が少ないと評価を得た。自由記述からも、「1日1回で済む」「使いやすい」といった日常使用での利便性が確認された。一方で、「テカリ」や「塗布の難しさ」など使用上の工夫が求められる点も示された。今後は、こうした特性を踏まえた適切な説明や指導が重要と考えられる。
