講演情報
[P-058-A]電子薬歴を用いた併用薬監査機能活用状況と併用禁忌薬の認識度調査
○佐々木 駿1, 末澤 千恵2, 川本 朋永2, 松浦 美典3, 原田 友佳子4, 庄村 元希5 (1.(株) なの花中部 なの花薬局藤枝小石川店, 2.河芸店, 3.名張夏見店, 4.常滑飛鳥台店, 5.事業部教育セクション)
【目的】併用禁忌薬の処方監査は医療安全上極めて重要である。弊社は電子薬歴GooCo®(以下、電子薬歴)を利用して監査時に併用薬を登録後、電子薬歴による監査を実施している。一方、個々の知識で併用可否を判断し投薬後登録する場合も想定される。そこで現状把握のため、電子薬歴の併用薬監査機能の活用状況と日本医療機能評価機構の薬局ヒヤリハット事例収集・分析事業第27回報告書における併用禁忌薬(以下、JQ禁忌薬)の認識度を調査した。
【方法】2024年12月9日~12月20日、弊社薬剤師140名を対象に匿名のWEBアンケートを実施した。調査項目は単一回答で薬剤師歴(以下、年数)や監査時の電子薬歴による併用薬登録(以下、登録)の実施状況等、複数回答で登録する・出来ない理由、JQ禁忌薬で注意する薬剤を尋ねた。
【結果】回答者69名(回答率49%)。年数は3年未満が29%、3~10年未満が39%、10年以上が32%であった。登録を概ね実施出来ているとの回答は83%であった。登録する理由は、相互作用や禁忌が多い薬があるため(59%)、監査で必要なため(52%)が多く、一方登録出来ない理由として、薬歴作成時に登録するため(47%)、待ち時間削減のため(34%)等があったが、年数による有意差は見られなかった。また、JQ禁忌薬の上位2品目と同様にクラリスロマイシン(84%)、スボレキサント(71%)の順で注意すると回答し、どちらも有意差は見られなかったが、後者は10年目以上の45%が注意すると回答しなかった。
【考察】電子薬歴を活用した併用薬監査は概ね実施されていたが、年数によらず登録出来ない現状が判明した。JQ禁忌薬では年数により認識に課題がある可能性も示唆された。今後は定期的に電子薬歴の活用や併用禁忌薬の情報共有の場を設け、全薬剤師が一貫して適切な監査判断を実施出来る体制の構築が求められる。
【方法】2024年12月9日~12月20日、弊社薬剤師140名を対象に匿名のWEBアンケートを実施した。調査項目は単一回答で薬剤師歴(以下、年数)や監査時の電子薬歴による併用薬登録(以下、登録)の実施状況等、複数回答で登録する・出来ない理由、JQ禁忌薬で注意する薬剤を尋ねた。
【結果】回答者69名(回答率49%)。年数は3年未満が29%、3~10年未満が39%、10年以上が32%であった。登録を概ね実施出来ているとの回答は83%であった。登録する理由は、相互作用や禁忌が多い薬があるため(59%)、監査で必要なため(52%)が多く、一方登録出来ない理由として、薬歴作成時に登録するため(47%)、待ち時間削減のため(34%)等があったが、年数による有意差は見られなかった。また、JQ禁忌薬の上位2品目と同様にクラリスロマイシン(84%)、スボレキサント(71%)の順で注意すると回答し、どちらも有意差は見られなかったが、後者は10年目以上の45%が注意すると回答しなかった。
【考察】電子薬歴を活用した併用薬監査は概ね実施されていたが、年数によらず登録出来ない現状が判明した。JQ禁忌薬では年数により認識に課題がある可能性も示唆された。今後は定期的に電子薬歴の活用や併用禁忌薬の情報共有の場を設け、全薬剤師が一貫して適切な監査判断を実施出来る体制の構築が求められる。
