講演情報
[P-074-B]ChatGPTを活用した調剤支援業務の可能性と課題の検討
○山下 杏奈 ((株)ココカラファインヘルスケア ココカラファイン薬局 魚住店)
【目的】近年、AI技術の進展により、医療現場での業務支援ツールとしての活用が注目されている。
本研究では、調剤業務におけるChatGPTの有用性および業務支援効果を検討した。
【方法】調剤薬局にてChatGPTを(1) 処方内容が適切であるかの判断補助、(2)検査値と服薬情報の関連解析、(3)調剤過誤対策の作成補助、(4) 一包化可否の確認、(5)外来服薬支援料2の算定可否に活用。最終判断は薬剤師が行った。
【結果】ChatGPTの活用により、調剤業務が効率化され、業務負担軽減が図られた。特定の疾患に対する薬剤の用量確認を行ったケースにおいては、添付文書に載っていないガイドラインや臨床現場での情報も踏まえて即時に回答が得られた。さらに、肝機能関連の検査値をもとに薬剤性肝障害の可能性が示唆された症例や、心機能関連の検査値から病態の重症度を即時に判断できてより適切な服薬情報提供ができた症例など、より深い関連解析を行うことができた。また、調剤過誤の再発防止案を作成する際に、ChatGPTは人間が考え出すよりも多くの対策案を提示した。一包化可否の情報においては即時に得ることができた。しかしながら、一包化する薬剤情報の写真をもとに、外来服薬支援料2を算定できるかどうか確認を行ったところ、初回回答で適切な回答は得られなかった。
【考察】ChatGPTは調剤業務の多方面で有用な支援ツールであり、情報提供、判断補助、過誤防止に寄与した。一方で、一部の情報において誤情報もあるため、薬剤師の専門的確認は必須である。今後は安全かつ効果的な運用のための体制整備が求められる。
本研究では、調剤業務におけるChatGPTの有用性および業務支援効果を検討した。
【方法】調剤薬局にてChatGPTを(1) 処方内容が適切であるかの判断補助、(2)検査値と服薬情報の関連解析、(3)調剤過誤対策の作成補助、(4) 一包化可否の確認、(5)外来服薬支援料2の算定可否に活用。最終判断は薬剤師が行った。
【結果】ChatGPTの活用により、調剤業務が効率化され、業務負担軽減が図られた。特定の疾患に対する薬剤の用量確認を行ったケースにおいては、添付文書に載っていないガイドラインや臨床現場での情報も踏まえて即時に回答が得られた。さらに、肝機能関連の検査値をもとに薬剤性肝障害の可能性が示唆された症例や、心機能関連の検査値から病態の重症度を即時に判断できてより適切な服薬情報提供ができた症例など、より深い関連解析を行うことができた。また、調剤過誤の再発防止案を作成する際に、ChatGPTは人間が考え出すよりも多くの対策案を提示した。一包化可否の情報においては即時に得ることができた。しかしながら、一包化する薬剤情報の写真をもとに、外来服薬支援料2を算定できるかどうか確認を行ったところ、初回回答で適切な回答は得られなかった。
【考察】ChatGPTは調剤業務の多方面で有用な支援ツールであり、情報提供、判断補助、過誤防止に寄与した。一方で、一部の情報において誤情報もあるため、薬剤師の専門的確認は必須である。今後は安全かつ効果的な運用のための体制整備が求められる。
