講演情報
[P-075-C]スマートトラッカーを使用した在宅訪問時のカスタマー・ハラスメント対策への取り組み調査
○小山内 智紀1, 鳥海 利也2, 片山 健一2, 松村 美代子2 (1.みどり薬局 千ヶ瀬, 2.みどり調剤薬局(有))
【目的】東京都カスタマー・ハラスメント(以下カスハラ)防止条例が2025年4月1日より施行され、薬局業界でもカスハラについての対策が進んでいる。医療従事者に対するカスハラ関連の死傷事故も発生しており、対策として当薬局ではスマートトラッカーを用いたスマートフォンアプリによる在宅訪問時の現在地の把握を行っている。スマートトラッカーの本来の用途は車両の盗難防止や忘れ物の防止等位置の特定である。その位置把握システムを今後の訪問時のカスハラ対策に生かし、その認知度を向上させるためアンケートを実施したのでそれを報告する。
【方法】当社薬局グループ社員におけるカスハラの状況とスマートトラッカーの認知度と今後の期待についてGoogle formにてアンケートを実施した。質問は1)性別、2)ハラスメントを受けたことがあるか、3)受けたハラスメントの内容、4)スマートトラッカーを知っているか、5)スマートトラッカーは時間拘束型カスハラの対策になるかの5問とした。実施期間は2025年5月28日~6月2日の7日間で、依頼数88名、回答数42人、回答率47.4%だった。
【結果】カスハラを受けたことがあるが38.1%、スマートトラッカーの認知度が42.9%、スマートトラッカーへの評価は19.0%となった。
【考察】結果より認知度はそれなりにあるが、使用したことがない社員も多く、現状では興味・評価を得られておらず、その利便性を周知する工夫が必要だと感じた。今回調査対象としたスマートトラッカーは買い切り型で、システムはスマートフォン初期導入のアプリで月額費用がかからない。市場にはセキュリティ専門の商品やサービスは多くあるが、月額料金やシステム利用料がかかる。1個2000~5000円で利用できる本機能の周知を進めてプライバシーに留意しつつ評価を得られるようにし、在宅訪問の際に薬局従事者が安心して業務を遂行し、致命的な事故を未然に防げるようにしたい。
【方法】当社薬局グループ社員におけるカスハラの状況とスマートトラッカーの認知度と今後の期待についてGoogle formにてアンケートを実施した。質問は1)性別、2)ハラスメントを受けたことがあるか、3)受けたハラスメントの内容、4)スマートトラッカーを知っているか、5)スマートトラッカーは時間拘束型カスハラの対策になるかの5問とした。実施期間は2025年5月28日~6月2日の7日間で、依頼数88名、回答数42人、回答率47.4%だった。
【結果】カスハラを受けたことがあるが38.1%、スマートトラッカーの認知度が42.9%、スマートトラッカーへの評価は19.0%となった。
【考察】結果より認知度はそれなりにあるが、使用したことがない社員も多く、現状では興味・評価を得られておらず、その利便性を周知する工夫が必要だと感じた。今回調査対象としたスマートトラッカーは買い切り型で、システムはスマートフォン初期導入のアプリで月額費用がかからない。市場にはセキュリティ専門の商品やサービスは多くあるが、月額料金やシステム利用料がかかる。1個2000~5000円で利用できる本機能の周知を進めてプライバシーに留意しつつ評価を得られるようにし、在宅訪問の際に薬局従事者が安心して業務を遂行し、致命的な事故を未然に防げるようにしたい。
