講演情報
[P-079-A]抗血小板薬服用患者におけるコーヒー摂取と出血傾向の関係性に関する調査
○渡邊 ひかり1, 金田 朋也2, 永渕 遥3 (1.(株)なの花北海道 なの花薬局 花川北店, 2.南小樽店, 3.平岸店)
【目的】コーヒーには血小板凝集抑制作用がある成分が含まれており、コーヒーを大量に摂取した場合に心・脳血管疾患での死亡リスクが高まったという先行研究もある。今回、今後のより有効な指導に繋げる事を目的に、抗血小板薬服用患者がコーヒーを摂取する事で、どの程度出血傾向に影響を与えるかを調査する。
【方法】2024年9月17日~11月30日の期間中、研究者所属の3店舗に来局した患者のうち、調査への同意を得た、抗血小板薬(アスピリン、エフィエント、クロピドグレル、シロスタゾール)を服用中の(4剤間の併用も含む)20~80歳代の患者を対象に、コーヒーの摂取状況、出血傾向についてアンケート調査を実施した。
【結果】70名より回答を得られた。出血に関連する副作用を訴えた割合は、コーヒーを飲む習慣がない人(23%)に比べ、コーヒーを飲む習慣がある人(31%)の方が多かった。コーヒーの摂取量、頻度を比較すると、今回の調査では、摂取量の少ない人、頻度の少ない人の方が出血に関連する副作用を訴える割合が多かった。薬剤間での比較では、プラスグレル単剤服用の患者で出血に関連する副作用を訴えた割合が高く(75%)、それ以外の集団ではその割合に大きな変化はなかった(14%~25%)。
【考察】抗血小板薬の服用患者に関して、コーヒーを飲む習慣がある人では、ない人に比べ、多少ではあるが出血に関する副作用が起きやすい可能性がある為、副作用の症状を説明し、症状が現れた際には早めに対応する必要がある。服用薬剤の違いや、摂取量・頻度が少ないから安全という訳では無く、コーヒーを飲む習慣のある患者全てに対して注意が必要である。今回は症例数が少ない為単純な比較は難しいが、先行研究において大量摂取した際に死亡リスクが高まった要因に関しては、併用薬、摂取量の違いや他の成分が関連している可能性もあると思われる。
【方法】2024年9月17日~11月30日の期間中、研究者所属の3店舗に来局した患者のうち、調査への同意を得た、抗血小板薬(アスピリン、エフィエント、クロピドグレル、シロスタゾール)を服用中の(4剤間の併用も含む)20~80歳代の患者を対象に、コーヒーの摂取状況、出血傾向についてアンケート調査を実施した。
【結果】70名より回答を得られた。出血に関連する副作用を訴えた割合は、コーヒーを飲む習慣がない人(23%)に比べ、コーヒーを飲む習慣がある人(31%)の方が多かった。コーヒーの摂取量、頻度を比較すると、今回の調査では、摂取量の少ない人、頻度の少ない人の方が出血に関連する副作用を訴える割合が多かった。薬剤間での比較では、プラスグレル単剤服用の患者で出血に関連する副作用を訴えた割合が高く(75%)、それ以外の集団ではその割合に大きな変化はなかった(14%~25%)。
【考察】抗血小板薬の服用患者に関して、コーヒーを飲む習慣がある人では、ない人に比べ、多少ではあるが出血に関する副作用が起きやすい可能性がある為、副作用の症状を説明し、症状が現れた際には早めに対応する必要がある。服用薬剤の違いや、摂取量・頻度が少ないから安全という訳では無く、コーヒーを飲む習慣のある患者全てに対して注意が必要である。今回は症例数が少ない為単純な比較は難しいが、先行研究において大量摂取した際に死亡リスクが高まった要因に関しては、併用薬、摂取量の違いや他の成分が関連している可能性もあると思われる。
