講演情報
[P-090-C]診療情報提供書の把握により頻尿への処方適正化に寄与した症例
○上原 章兵 (ファルメディコ(株) ハザマ薬局門真店)
【目的】電子カルテ情報共有サービス運用により、今後は薬局薬剤師も診療情報提供書等、多くの患者情報。もとに調剤可能となる予定である。介護施設の往診同行時に、往診医より診療情報提供書が共有されるが、施設入居者の外来受診時の診療情報提供書と処方せんを同時に確認出来る機会は少ない。今回、施設入居者の処方せん受付時に診療情報提供書を同時に確認した事により生じた疑義照会にて処方適正化に寄与出来た症例を報告する。
【症例概要】:90代女性 難聴 20XX年7月2日頻尿に対し、神経因性膀胱と診断の為、往診医がエブランチル15mg2cap分2朝夕食後開始。開始14日後の往診にて頻尿の訴え軽減。その後1時間半毎に尿意の訴えあるものの排尿自立の為経過観察となっていた。20XX+1年1月31日に頻尿の訴え増加のため、泌尿器科受診後、泌尿器科から介護施設を通じて処方せん、診療情報提供書を受領。診療情報提供書にソリフェナシン等の過活動膀胱治療薬の投薬によって尿閉のリスクありと記載されていたが、処方せんにはソリフェナシン2.5mg1錠分1夕食後28日分の記載あり。
【結果】疑義照会にてソリフェナシン2.5mgではなく、診療情報提供書に記載のあるベタネコール散5%0.9g分3毎食後への変更で良いか確認した所、ベタネコール散に処方変更となった。
【考察】診療情報提供書と処方せんを同時に確認する環境であれば、患者情報や医師の処方意図がより明確なり、疑義照会の精度が高くなると示唆された。また、診療情報提供書をもとにどのように薬物療法に活かしていくかが今後の課題と考えられる。
【症例概要】:90代女性 難聴 20XX年7月2日頻尿に対し、神経因性膀胱と診断の為、往診医がエブランチル15mg2cap分2朝夕食後開始。開始14日後の往診にて頻尿の訴え軽減。その後1時間半毎に尿意の訴えあるものの排尿自立の為経過観察となっていた。20XX+1年1月31日に頻尿の訴え増加のため、泌尿器科受診後、泌尿器科から介護施設を通じて処方せん、診療情報提供書を受領。診療情報提供書にソリフェナシン等の過活動膀胱治療薬の投薬によって尿閉のリスクありと記載されていたが、処方せんにはソリフェナシン2.5mg1錠分1夕食後28日分の記載あり。
【結果】疑義照会にてソリフェナシン2.5mgではなく、診療情報提供書に記載のあるベタネコール散5%0.9g分3毎食後への変更で良いか確認した所、ベタネコール散に処方変更となった。
【考察】診療情報提供書と処方せんを同時に確認する環境であれば、患者情報や医師の処方意図がより明確なり、疑義照会の精度が高くなると示唆された。また、診療情報提供書をもとにどのように薬物療法に活かしていくかが今後の課題と考えられる。
