講演情報
[P-095-B]薬剤師の往診同行による施設薬剤管理の向上と積極的な処方提案の実践
○巻幡 和子1, 松本 ユリ1, 蔵原 明里1, 高山 翔太1, 秋元 義幸2, 玉井 典子2, 武藏 汐里2 (1.(株)友愛メディカル 友愛薬局馬橋店, 2.(株)友愛メディカル)
【目的】特養などにおける施設入所者に対する薬剤師の関与は、薬物療法の安全性・有効性の向上において極めて重要である。しかし、従来のように処方箋を受けて薬剤を調剤・交付する形式では、患者の実際の状態や生活背景を十分に把握できず、疑義照会や残薬調整、処方監査の精度に限界があった。薬剤師が積極的に薬剤管理に関与し、処方提案や残薬調整、施設での薬剤管理方法をより適切に行うため、往診同行を実施し、患者の状況を把握しながら薬剤管理に携わることにした。
【方法】医師の往診に同行し、患者個々の状態や訴えを直接聞き取り、患者背景や状態に応じた適切な薬剤提案を行い、薬剤管理を強化することを目指した。また、施設の看護師から事前に残薬や処方希望を聴取し、往診時に医師へ情報提供を行うなど、多職種間の連携を強化した。
【結果】薬剤師の臨床現場への直接的介入により、検査値や症状に基づいたより高度な処方提案が可能となり、ポリファーマシーの是正、剤型・用法の適正化を実現した。また、残薬管理を可視化することで、薬局側での在庫把握や調整も容易となった。看護師からも薬剤師の関与による負担軽減が認識された。
【考察】往診同行を通じ薬剤師が患者状態を直接確認することで、処方提案や服薬支援の質が向上することが実証された。薬剤師が患者の状態に応じた適切な薬剤提案を行うことで、ポリファーマシーの是正や薬剤料削減に寄与する可能性が高い。また、施設での薬剤管理において薬剤師の関与が増えることで、看護師や介護スタッフの負担軽減にもつながる。往診同行は時間的・人的負担を伴うものの、患者のQOL向上、多職種連携の強化、介護職の業務効率化に寄与する有用な手段である。現行の調剤報酬体系では薬剤師の往診同行に対する加算が設定されていないが、薬剤師の臨床的貢献を正当に評価する制度の整備が望まれる。
【方法】医師の往診に同行し、患者個々の状態や訴えを直接聞き取り、患者背景や状態に応じた適切な薬剤提案を行い、薬剤管理を強化することを目指した。また、施設の看護師から事前に残薬や処方希望を聴取し、往診時に医師へ情報提供を行うなど、多職種間の連携を強化した。
【結果】薬剤師の臨床現場への直接的介入により、検査値や症状に基づいたより高度な処方提案が可能となり、ポリファーマシーの是正、剤型・用法の適正化を実現した。また、残薬管理を可視化することで、薬局側での在庫把握や調整も容易となった。看護師からも薬剤師の関与による負担軽減が認識された。
【考察】往診同行を通じ薬剤師が患者状態を直接確認することで、処方提案や服薬支援の質が向上することが実証された。薬剤師が患者の状態に応じた適切な薬剤提案を行うことで、ポリファーマシーの是正や薬剤料削減に寄与する可能性が高い。また、施設での薬剤管理において薬剤師の関与が増えることで、看護師や介護スタッフの負担軽減にもつながる。往診同行は時間的・人的負担を伴うものの、患者のQOL向上、多職種連携の強化、介護職の業務効率化に寄与する有用な手段である。現行の調剤報酬体系では薬剤師の往診同行に対する加算が設定されていないが、薬剤師の臨床的貢献を正当に評価する制度の整備が望まれる。
