講演情報
[P-102-C]家族の協力が得にくい患者における多職種連携によるアドヒアランス改善の一例
○山田 大樹 ((株)なの花東日本 なの花薬局 登戸店)
【目的】在宅医療において、多職種間での連携、信頼関係の構築は最善な医療を提供するために必要不可欠である。今回は家族の服薬管理の協力が得にくくアドヒアランス不良の患者において、多職種間での連携が上手く行え、現在でも継続的に問題の改善に向けた取り組みを行っている事例を報告する。
【症例】80代女性、要介護2、統合失調症の息子と同居。薬の配薬、管理を行っていた息子の精神状態が不安定になり、配薬や管理を拒む状況が続きアドヒアランスが著しく低下していると、ケアマネジャー(以下CM)より相談があり介入開始となった。息子の状態よりアドヒアランス改善のためには多職種での連携が不可欠と判断、CMと連絡を取り、担当者会議を実施、週5日介入が出来るようサービス内容の見直しが行われ、薬局からは薬局訪問日以外の服薬支援をヘルパー、訪問看護師に協力を要請、お薬カレンダー・訪問ノートの導入を提案し、会議後より実施され、服薬は週2-3日が週5日は出来るようになった。また、訪問ノートを介して多職種からの要望を把握するなど情報共有のスピードや質が向上し、連携の強化、信頼関係の構築につながった。現在でも定期的に担当者会議を開催し、状況報告や支援内容の確認など意見交換が行われている。
【考察】「服薬アドヒアランス改善」を目標に、薬剤師から多職種へ支援内容の提案、調整を要望し、多職種の協力のもと患者のアドヒアランスの改善が見られた事例であった。本事例のような同居家族の積極的な協力が得られる状況に無い場合だと多職種間での情報共有、連携がより必要となり、薬剤師だけでは問題解決が難しかったと考えられる。また、他の現場でも同じ方が担当者になることが多く、信頼関係の構築が出来た事は今後の業務でもスムーズな取り組みに繋がり、お互いに意見交換が行える環境、関係を構築することが重要であると考える。
【症例】80代女性、要介護2、統合失調症の息子と同居。薬の配薬、管理を行っていた息子の精神状態が不安定になり、配薬や管理を拒む状況が続きアドヒアランスが著しく低下していると、ケアマネジャー(以下CM)より相談があり介入開始となった。息子の状態よりアドヒアランス改善のためには多職種での連携が不可欠と判断、CMと連絡を取り、担当者会議を実施、週5日介入が出来るようサービス内容の見直しが行われ、薬局からは薬局訪問日以外の服薬支援をヘルパー、訪問看護師に協力を要請、お薬カレンダー・訪問ノートの導入を提案し、会議後より実施され、服薬は週2-3日が週5日は出来るようになった。また、訪問ノートを介して多職種からの要望を把握するなど情報共有のスピードや質が向上し、連携の強化、信頼関係の構築につながった。現在でも定期的に担当者会議を開催し、状況報告や支援内容の確認など意見交換が行われている。
【考察】「服薬アドヒアランス改善」を目標に、薬剤師から多職種へ支援内容の提案、調整を要望し、多職種の協力のもと患者のアドヒアランスの改善が見られた事例であった。本事例のような同居家族の積極的な協力が得られる状況に無い場合だと多職種間での情報共有、連携がより必要となり、薬剤師だけでは問題解決が難しかったと考えられる。また、他の現場でも同じ方が担当者になることが多く、信頼関係の構築が出来た事は今後の業務でもスムーズな取り組みに繋がり、お互いに意見交換が行える環境、関係を構築することが重要であると考える。
