講演情報
[P-104-B]ケアカフェが起点となった薬局管理栄養士の地域連携参画~薬局とケアマネジャーの関係性づくり~
○壬生 美咲, 鈴木 すみれ, 水野 芳宏 ((株)なの花東北 事業部)
【目的】薬局は対物から対人業務への取り組みが重視されるようになった。その働きを強めていくためには、地域に向けて薬局をより広く周知し、活動していくことが必要となる。当社では昨年度から、関係性づくりと相談の場としてケアマネ-ジャーと薬局をつなぐケアカフェを開催している。本事例は、ケアカフェがきっかけで在宅療養患者へ介入したものであり、薬局管理栄養士の地域連携参画の一例について報告する。
【事例内容】ケアカフェで薬局管理栄養士の地域向けの活動として、在宅栄養指導を周知したことによって、居宅介護支援事業所から食事に悩んでいる在宅患者への栄養相談依頼があった。患者は腎疾患および糖尿病などがあり、過去の訪問記録では食事内容が疾患の悪化に影響している可能性が示唆されていた。管理栄養士が訪問し、食事摂取状況を確認したところ、透析にならないようにと患者自身が食事を偏って減らしていたため、腎機能悪化とエネルギー摂取量不足での体重減少が判明し、食事療法の見直しが行われた。
【考察および今後の展望】複数の疾患がある患者の食事療法は個人の嗜好や生活状況、疾患によって複雑多岐に渡るため、ケアマネジャーは他職種の意見を取り入れたいと思っていることがケアカフェの相談から把握できた。本事例では、管理栄養士が介入したことでその食事療法の方針が明確になっただけでなく、患者本人が日々の食事を安心して摂取できるようになったため、QOLの向上にもつながったと考えられる。また、介護報酬を使用しない単発の在宅栄養指導のため、患者も受け入れやすく、ケアマネジャーも依頼しやすいと推察されるため、今後も薬局の在宅訪問栄養指導はニーズがあると考える。
薬局管理栄養士の地域参画は薬局側にとっても比較的新しい活動の分野である。多職種との連携を図りながら、柔軟に活動の幅を広げ、地域の健康に寄与していきたい。
【事例内容】ケアカフェで薬局管理栄養士の地域向けの活動として、在宅栄養指導を周知したことによって、居宅介護支援事業所から食事に悩んでいる在宅患者への栄養相談依頼があった。患者は腎疾患および糖尿病などがあり、過去の訪問記録では食事内容が疾患の悪化に影響している可能性が示唆されていた。管理栄養士が訪問し、食事摂取状況を確認したところ、透析にならないようにと患者自身が食事を偏って減らしていたため、腎機能悪化とエネルギー摂取量不足での体重減少が判明し、食事療法の見直しが行われた。
【考察および今後の展望】複数の疾患がある患者の食事療法は個人の嗜好や生活状況、疾患によって複雑多岐に渡るため、ケアマネジャーは他職種の意見を取り入れたいと思っていることがケアカフェの相談から把握できた。本事例では、管理栄養士が介入したことでその食事療法の方針が明確になっただけでなく、患者本人が日々の食事を安心して摂取できるようになったため、QOLの向上にもつながったと考えられる。また、介護報酬を使用しない単発の在宅栄養指導のため、患者も受け入れやすく、ケアマネジャーも依頼しやすいと推察されるため、今後も薬局の在宅訪問栄養指導はニーズがあると考える。
薬局管理栄養士の地域参画は薬局側にとっても比較的新しい活動の分野である。多職種との連携を図りながら、柔軟に活動の幅を広げ、地域の健康に寄与していきたい。
