講演情報
[P-113-B]薬局薬剤師の在宅業務におけるAI薬歴サポートツールの有用性調査
○菅 裕亮1,2, 菅原 淳3 (1.(株)なの花北海道 なの花薬局若草店, 2.(株)メディカルシステムネットワーク 学術部, 3.(株)なの花北海道 道南エリア事業部)
【背景】在宅訪問業務は多くの時間を要するため、薬局における人員不足や時間的制約が課題となっている。これら業務の一部は、AIツールの活用による業務効率化が期待されている。特に時間的制約下における在宅訪問後の薬歴および報告書作成は、心理的・身体的負担となっている可能性がある。本研究では、AI薬歴サポートツールを活用することで、在宅訪問後の薬歴および報告書等の作成に要する時間とその負担感について調査した。
【方法】なの花北海道に勤務する10名の薬剤師を対象に、2025年5月8日~5月31日の間にAI薬歴サポートツールを用いた在宅訪問を実施した。在宅訪問の実施前後にwebアンケートにより、年齢、性別、薬剤師歴、店舗形態、在宅業務に要する負担感(訪問前後の薬局内業務、訪問先業務、多職種間業務)、薬歴・報告書の作成に要する時間について尋ねた。
【結果】対象者として10名が抽出され訪問前の回答10名、訪問後の回答6名が得られた。最終的に6名を解析対象とした。平均年齢は29歳、性別は女性1名、男性5名、平均薬剤師歴は5.8年であった。在宅業務に要する負担感のうち、訪問後の薬局内業務および訪問先業務(指導内容・会話内容の記録)について、負担が軽減される傾向が観察された。一方で、薬歴・報告書の作成に要する時間については変化が見られなかった。
【考察】本研究により、AI薬歴サポートツールを使用することで、在宅業務の一部の負担感が軽減される可能性が示唆された。在宅訪問中の逐次的なメモおよび記憶に伴う心理的・身体的負荷を本AIツールが一部軽減し、在宅訪問業務の効率化に寄与し得る可能性がある。報告書等の記載にかかる時間はこれまでの業務において十分に最小限に抑えられていた可能性が考えられる。今後は、より多くの薬剤師を対象に調査を実施し、在宅訪問後の薬歴および報告書等の作成業務軽減効果を検証する予定である。
【方法】なの花北海道に勤務する10名の薬剤師を対象に、2025年5月8日~5月31日の間にAI薬歴サポートツールを用いた在宅訪問を実施した。在宅訪問の実施前後にwebアンケートにより、年齢、性別、薬剤師歴、店舗形態、在宅業務に要する負担感(訪問前後の薬局内業務、訪問先業務、多職種間業務)、薬歴・報告書の作成に要する時間について尋ねた。
【結果】対象者として10名が抽出され訪問前の回答10名、訪問後の回答6名が得られた。最終的に6名を解析対象とした。平均年齢は29歳、性別は女性1名、男性5名、平均薬剤師歴は5.8年であった。在宅業務に要する負担感のうち、訪問後の薬局内業務および訪問先業務(指導内容・会話内容の記録)について、負担が軽減される傾向が観察された。一方で、薬歴・報告書の作成に要する時間については変化が見られなかった。
【考察】本研究により、AI薬歴サポートツールを使用することで、在宅業務の一部の負担感が軽減される可能性が示唆された。在宅訪問中の逐次的なメモおよび記憶に伴う心理的・身体的負荷を本AIツールが一部軽減し、在宅訪問業務の効率化に寄与し得る可能性がある。報告書等の記載にかかる時間はこれまでの業務において十分に最小限に抑えられていた可能性が考えられる。今後は、より多くの薬剤師を対象に調査を実施し、在宅訪問後の薬歴および報告書等の作成業務軽減効果を検証する予定である。
