講演情報
[P-127-A]地域薬局におけるOTC48薬効群の積極的な関わりの探索
○大原 友哉1, 加藤 準司2, 菅原 淳3, 菊地 貞三4, 爲國 将徳5 (1.(株)なの花北海道 なの花薬局 荻伏店, 2.なの花薬局 静内東店, 3.道南エリア事業部, 4.なの花薬局 母恋店, 5.浦河店)
【目的】2024年度の調剤報酬改定で地域支援体制加算の算定要件に「一般用医薬品及び要指導医薬品等(基本的な48薬効群)(以下OTC48薬効群)の販売」が追加され地域薬局でも地域住民に対してセルフメディケーションによる対応強化が期待されている。購入を希望する来局者の求めに応じて、適切な医薬品が提供できるよう地域薬局に必要かつ十分な品目を常備している必要がある。しかし、地域薬局のOTC48薬効群についての展開方法に関する先行文献はまだ少ない。そこで地域薬局におけるOTC48薬効群の販売実績を分析することによりセルフメディケーションの展開方法を探索することを目的とした。
【方法】北海道地区なの花薬局122店舗におけるOTC48薬効群販売実績データを使用、調査期間を2024年6月1日~2024年11月30日の6か月間とした。主要評価項目を「OTC48薬効群の販売実績」ならびに「処方箋10万枚あたりのOTC48薬効群販売個数」として、後ろ向きに調査し分析を行った。尚、すべての対象店舗においてOTC48薬効群の商品を一律で備蓄している。
【結果】対象全薬局において販売実績がなかった薬効群は38品目が抽出された。これは約半数以上の店舗が該当。OTC48薬効群の「薬効別」の販売実績において店舗間での大きな差は認められなかった。さらに全薬局において、解熱鎮痛剤の販売実績はあるが、循環器系と泌尿器系の品目で販売実績がないという結果が得られた。
【考察】2024年度の調剤報酬改定施行後の6か月間経過時点におけるOTC48薬効群の販売実績がない品目の存在が明らかになった。地域薬局では来局者が相談できやすい環境づくりが必要であると同時に、相談に幅広く対応できるよう備蓄品目についてのプロモーション展開が必要であると云われている。そのためには今後、特に循環器系と泌尿器系の品目について販売実績がない要因を明らかする必要があると考える。
【方法】北海道地区なの花薬局122店舗におけるOTC48薬効群販売実績データを使用、調査期間を2024年6月1日~2024年11月30日の6か月間とした。主要評価項目を「OTC48薬効群の販売実績」ならびに「処方箋10万枚あたりのOTC48薬効群販売個数」として、後ろ向きに調査し分析を行った。尚、すべての対象店舗においてOTC48薬効群の商品を一律で備蓄している。
【結果】対象全薬局において販売実績がなかった薬効群は38品目が抽出された。これは約半数以上の店舗が該当。OTC48薬効群の「薬効別」の販売実績において店舗間での大きな差は認められなかった。さらに全薬局において、解熱鎮痛剤の販売実績はあるが、循環器系と泌尿器系の品目で販売実績がないという結果が得られた。
【考察】2024年度の調剤報酬改定施行後の6か月間経過時点におけるOTC48薬効群の販売実績がない品目の存在が明らかになった。地域薬局では来局者が相談できやすい環境づくりが必要であると同時に、相談に幅広く対応できるよう備蓄品目についてのプロモーション展開が必要であると云われている。そのためには今後、特に循環器系と泌尿器系の品目について販売実績がない要因を明らかする必要があると考える。
