講演情報
[P-129-C]薬局管理栄養士における栄養相談にて腎機能維持及び減薬に至った事例
○三好 沙恵子, 河本 友子, 高根沢 ひろみ, 筒井 和斗, 一宮 美玲, 菅藤 玲那 ((株)ハートフルメディカル エースファーマシー)
【背景】慢性腎臓病から末期腎不全に進行し,腎代替療法を必要とするケースは増加している。本症例では、慢性腎不全を疾患に持つ患者に個別に栄養相談を継続し続け、腎機能を維持しつつ、減薬に至った事例を報告する。【症例】80代女性。「カリウムが気になっており、栄養相談を受けたい」と本人より申し出があり、栄養相談を開始した。内服薬:ラベプラゾールナトリウム錠10mg、フェブキソスタット錠40mg、ドチヌラド錠1mg、サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物錠200mg、モンテルカストナトリウム錠10mg。X年12月の採血結果が、カリウム7.0mEq/L、eGFR 18.8mL/min/1.73m2、HbA1c 6.0%、LDL-C 122mg/dl、尿酸4.8mg/dlにより、ポリスチレンスルホン酸カルシウム液20%が内服追加された。同月より毎月1回、栄養相談を実施した。
【結果】X+1年8月にカリウム3.6mEq/Lへ減少したが、X+1年12月には5.8mEq/Lまで上昇。食事の聞き取りにより、冬にカリウムを多く含む食品の摂取量が増加することが判明。栄養相談を継続的に行い、X+1年4月に4.8mEq/Lに減少。また、カリメートの服用指示が朝食前により、栄養相談時に服用を忘れてしまうことが多々あることが判明。薬剤師と共有し、薬剤師より主治医に報告。夕食前に処方変更した。X+2年12月の検査値がカリウム5.0mEq/L、eGFR 26.0mL/min/1.73m2、HbA1c 6.5%、LDL-C 82mg/dl、尿酸3.8mg/dlであり、尿酸値安定により、ドチヌラド錠1mgが処方削除となった。
【考察】薬局管理栄養士が栄養相談を継続的に実施し、腎機能を維持することが出来た。また栄養相談時に服用薬の状況を薬剤師と共有でき、コンプライアンス改善に繋がった症例でもある。生活習慣病の予防・重症化防止のさらなる一助となるため、薬局の薬剤師、管理栄養士が協働し、情報提供書などを介して実施内容や患者の実行状況などについて医師と情報共有することが重要と考えられる。
【結果】X+1年8月にカリウム3.6mEq/Lへ減少したが、X+1年12月には5.8mEq/Lまで上昇。食事の聞き取りにより、冬にカリウムを多く含む食品の摂取量が増加することが判明。栄養相談を継続的に行い、X+1年4月に4.8mEq/Lに減少。また、カリメートの服用指示が朝食前により、栄養相談時に服用を忘れてしまうことが多々あることが判明。薬剤師と共有し、薬剤師より主治医に報告。夕食前に処方変更した。X+2年12月の検査値がカリウム5.0mEq/L、eGFR 26.0mL/min/1.73m2、HbA1c 6.5%、LDL-C 82mg/dl、尿酸3.8mg/dlであり、尿酸値安定により、ドチヌラド錠1mgが処方削除となった。
【考察】薬局管理栄養士が栄養相談を継続的に実施し、腎機能を維持することが出来た。また栄養相談時に服用薬の状況を薬剤師と共有でき、コンプライアンス改善に繋がった症例でもある。生活習慣病の予防・重症化防止のさらなる一助となるため、薬局の薬剤師、管理栄養士が協働し、情報提供書などを介して実施内容や患者の実行状況などについて医師と情報共有することが重要と考えられる。
