講演情報
[P-138-C]薬局事務スタッフが在宅患者宅を訪問し、オンライン服薬指導を支援した1例
○中根 瞳子 (総合メディカル(株))
【目的】令和3年度の介護報酬改定により、オンラインでの服薬指導も評価されるようになったが、高齢者が多い在宅患者にはICT端末を単独で操作することに不慣れな患者も多い。今回、ハロー薬局白川店において、薬局事務スタッフがオンライン服薬指導を行えるICT端末を持参して患家を訪問し、薬局内にいる薬剤師からのオンライン服薬指導を支援した事例を経験したので報告する。
【方法】80代女性。軽度認知症の患者であり、薬局から車で片道30分の距離にある自宅で居宅療養管理指導を受けていた。2024年4月1日から5月31日の間、薬剤師訪問による居宅療養管理指導とは別のタイミングで、薬局事務スタッフがタブレット端末を持参して患家を訪問。オンライン服薬指導を開始する前にお薬カレンダーに薬をセット、患者に血圧の自己測定を促し、薬剤師が質問する項目(服薬状況、残薬の有無、体調変化)を予め説明した。その後薬局と接続し、薬剤師によるオンライン服薬指導を支援した。
【結果】期間中にオンライン服薬指導を4回実施した。薬局事務スタッフがオンライン服薬指導中、端末カメラ操作を支援し、薬剤師がセットしたお薬カレンダーの数量確認や、薬剤師から患者への質問が聞き取りづらい場合などの補足説明を行った。患者からは、訪問している薬局事務スタッフと話しながら服薬指導を受ける事が出来て嬉しかった、との感想を得た。
【考察】今回の取り組みを通じ、薬剤師の移動コストを1回60分削減することが出来た。また、薬局事務スタッフによって、患者が薬剤師と話しやすい環境を整えることにも貢献できたと考えられる。薬局事務スタッフがICT端末をもって患家に訪問し、オンライン服薬指導を支援することは、薬剤師不足の地域において業務を継続させるための助けとなるだけでなく、機器の取り扱いに慣れない高齢の在宅患者への支援方法としても有用であると考えられる。
【方法】80代女性。軽度認知症の患者であり、薬局から車で片道30分の距離にある自宅で居宅療養管理指導を受けていた。2024年4月1日から5月31日の間、薬剤師訪問による居宅療養管理指導とは別のタイミングで、薬局事務スタッフがタブレット端末を持参して患家を訪問。オンライン服薬指導を開始する前にお薬カレンダーに薬をセット、患者に血圧の自己測定を促し、薬剤師が質問する項目(服薬状況、残薬の有無、体調変化)を予め説明した。その後薬局と接続し、薬剤師によるオンライン服薬指導を支援した。
【結果】期間中にオンライン服薬指導を4回実施した。薬局事務スタッフがオンライン服薬指導中、端末カメラ操作を支援し、薬剤師がセットしたお薬カレンダーの数量確認や、薬剤師から患者への質問が聞き取りづらい場合などの補足説明を行った。患者からは、訪問している薬局事務スタッフと話しながら服薬指導を受ける事が出来て嬉しかった、との感想を得た。
【考察】今回の取り組みを通じ、薬剤師の移動コストを1回60分削減することが出来た。また、薬局事務スタッフによって、患者が薬剤師と話しやすい環境を整えることにも貢献できたと考えられる。薬局事務スタッフがICT端末をもって患家に訪問し、オンライン服薬指導を支援することは、薬剤師不足の地域において業務を継続させるための助けとなるだけでなく、機器の取り扱いに慣れない高齢の在宅患者への支援方法としても有用であると考えられる。
