講演情報
[P-140-B]調剤事務員によるケアフード(介護食)を使用した介護負担軽減に関する活動報告
○山本 綾香1, 横山 奈美2, 舟橋 祐子3, 小本 恵美4, 森田 克洋4 (1.ウエルシア薬局(株)清水駒越店, 2.静岡羽鳥店, 3.東海加木屋店, 4.ウエルシア薬局(株))
【目的】在宅介護において食事介助は介護者の大きな負担となっている。調剤事務員は、患者や家族と日常的に関わり、介護に関する身近な相談相手でもあることから、介護食の正しい知識を提供することで、介護負担軽減に寄与できる可能性があると考え、イベントを実施しその有用性を検討した。
【方法】2025年4月から5月にかけて、ドラッグストアのフリースペースおよび地域包括活動の場を活用し、高齢者や介護者を対象にイベントを実施した。イベントでは介護食の種類や選び方、嚥下リスクへの対応、アレンジレシピ等について講義し、市販商品の試食も行った。イベント後、年代、介護食利用経験、介護食に対するイメージ・食事介助への負担感・講義内容の理解度や活用意欲・自由記載による感想からなるアンケートを実施した。
【結果】計9回のイベントにのべ28名(70代以上26名)が参加し、全員がアンケートに回答した。介護食購入経験者は32.1%、食事を介護負担と感じる人は64.3%であった。介護食の印象は「味が薄そう」が53.6%、「物足りなさそう」が32.1%と否定的なイメージが目立った。イベント後、介護食の選び方を「とても理解できた」28.6%、「理解できた」71.4%と全員が肯定的に評価し、講義内容の活用意欲も「とても活用したい」50.0%、「活用したい」46.4%と高かった。自由記述には「必要時にドラッグストアで相談できると安心」「体調の悪い時にも取り入れたい」といった意見が寄せられた。
【考察】本イベントを通じ、参加者の介護食に対する認知度やイメージの低さが明らかとなる一方、体験型の講義によって介護負担軽減への有用性を理解してもらうことができた。日常的に患者や家族と接する調剤事務員が、幅広い商品知識を活かして提案することで、介護負担の軽減やQOL向上に寄与できる可能性が示唆された。
【方法】2025年4月から5月にかけて、ドラッグストアのフリースペースおよび地域包括活動の場を活用し、高齢者や介護者を対象にイベントを実施した。イベントでは介護食の種類や選び方、嚥下リスクへの対応、アレンジレシピ等について講義し、市販商品の試食も行った。イベント後、年代、介護食利用経験、介護食に対するイメージ・食事介助への負担感・講義内容の理解度や活用意欲・自由記載による感想からなるアンケートを実施した。
【結果】計9回のイベントにのべ28名(70代以上26名)が参加し、全員がアンケートに回答した。介護食購入経験者は32.1%、食事を介護負担と感じる人は64.3%であった。介護食の印象は「味が薄そう」が53.6%、「物足りなさそう」が32.1%と否定的なイメージが目立った。イベント後、介護食の選び方を「とても理解できた」28.6%、「理解できた」71.4%と全員が肯定的に評価し、講義内容の活用意欲も「とても活用したい」50.0%、「活用したい」46.4%と高かった。自由記述には「必要時にドラッグストアで相談できると安心」「体調の悪い時にも取り入れたい」といった意見が寄せられた。
【考察】本イベントを通じ、参加者の介護食に対する認知度やイメージの低さが明らかとなる一方、体験型の講義によって介護負担軽減への有用性を理解してもらうことができた。日常的に患者や家族と接する調剤事務員が、幅広い商品知識を活かして提案することで、介護負担の軽減やQOL向上に寄与できる可能性が示唆された。
