講演情報
[P-145-A]薬学実務実習における精神科実習の実施について~学生へのアンケート調査から見えてきたもの~
○近藤 浩樹1, 佐々木 直拓1, 上條 千恵子2, 倉岡 徹2, ジョーンズ 千絵2, 和田 智仁3, 羽佐田 祥浩3, 三輪 高市4 (1.ファーマライズ(株) 東海北陸支店, 2.ファーマライズ薬局 日永店, 3.社会医療法人居仁会 総合心療センターひなが 診療技術部薬剤課, 4.鈴鹿医療科学大学大学院 薬学研究科)
【目的】精神神経疾患は、薬学教育モデル・コア・カリキュラムで実務実習対応が求められる「代表的8疾患」に位置づけられている。しかし四日市薬剤師会の調査では、指導薬剤師の多くが精神科処方に触れておらず、精神科領域の経験不足により学生の精神科医療を経験する機会が限定されていることが明らかになった。そこでファーマライズ薬局日永店では、精神科単科病院の総合心療センターひながと連携し、薬学生向けの精神科実習プログラムを導入した。本報告では、当該実習の有用性を評価したアンケート調査結果を中心に、その取り組みの意義と今後の展望について述べる。
【方法】四日市薬剤師会で受け入れている実習生のうち、希望者を対象に精神科実習を実施した。当薬局での実習として、服薬指導及び在宅訪問などを実施した。実習終了時に薬学生を対象に、各実習項目の有用性や実習全体の評価、精神科に対する意識の変容などについてアンケートを実施した。
【結果】2023~2024年度の精神科実習では計25名の実習生が参加した。実習終了後のアンケートでは、全員が精神科実習に対して「精神科を理解する上で役に立った」と回答し、また「今後の薬剤師としての学びに必要だと感じた」と肯定的な評価となった。さらに、「精神科に対する印象が変わった」「患者さんは優しい方が多く、イメージが良い方向に変化した」など、精神科に対する認識の変容が多数みられた。加えて、「病棟見学や在宅訪問を通じて、精神疾患患者への関わり方を学べた」という声も多く、実習が精神科に対する理解を深める上で有効であったことが示された。
【考察】本調査から、服薬指導や在宅訪問を通して実際に精神疾患患者とコミュニケーションをとることで、学生の不安や偏見を軽減し、精神科医療への関心を高める効果があることが示唆された。今後も地域の病院・薬局・大学が連携し精神科実習を継続することで、さらなる質の向上を目指したい。
【方法】四日市薬剤師会で受け入れている実習生のうち、希望者を対象に精神科実習を実施した。当薬局での実習として、服薬指導及び在宅訪問などを実施した。実習終了時に薬学生を対象に、各実習項目の有用性や実習全体の評価、精神科に対する意識の変容などについてアンケートを実施した。
【結果】2023~2024年度の精神科実習では計25名の実習生が参加した。実習終了後のアンケートでは、全員が精神科実習に対して「精神科を理解する上で役に立った」と回答し、また「今後の薬剤師としての学びに必要だと感じた」と肯定的な評価となった。さらに、「精神科に対する印象が変わった」「患者さんは優しい方が多く、イメージが良い方向に変化した」など、精神科に対する認識の変容が多数みられた。加えて、「病棟見学や在宅訪問を通じて、精神疾患患者への関わり方を学べた」という声も多く、実習が精神科に対する理解を深める上で有効であったことが示された。
【考察】本調査から、服薬指導や在宅訪問を通して実際に精神疾患患者とコミュニケーションをとることで、学生の不安や偏見を軽減し、精神科医療への関心を高める効果があることが示唆された。今後も地域の病院・薬局・大学が連携し精神科実習を継続することで、さらなる質の向上を目指したい。
