講演情報
[P-150-C]薬剤師と管理栄養士の協働によるフレイルに関する研修動画の作成(続報)
○本島 利奈1, 村上 阿津子2, 臼澤 亜矢子3 (1.(株)アップルケアネット アップル薬局 小岩店, 2.栄養部, 3.アップル薬局 まつしま店)
【目的】薬局利用の高齢者は、一般高齢者よりもフレイル該当者の割合が高いとされており、薬局にてフレイルを早期に発見し、適切に対応することは健康寿命の延伸に寄与すると考えられる。今回は、学習定着率が良いとされるフレイル研修動画を用いた研修を実施し、その後の活動実績を確認することで、薬局におけるフレイル予防への実務応用の可能性を検討する。
【方法】当社薬剤師および管理栄養士が作成したフレイルに関する研修動画を全32店舗に配布、視聴を促した。視聴直後は「興味を持った動画内容」「実践可能と感じた評価方法」等のアンケート調査を店舗単位で実施した。1か月後は活動実績として「業務に活きた内容」「実践した事例」等を同様に調査した。
【結果】視聴直後調査は30店舗、1か月後調査は28店舗から回答を得た。興味を持った動画内容として「簡易フレイルチェック」「たんぱく質の摂取」「運動によるフレイル予防」が多く挙げられ、実践可能と感じた評価方法は、「食生活チェックシート」が最多、続いて「指輪っかテスト」であった。1か月後の活動実績調査では、業務に活きた内容として「運動によるフレイル予防」が11店舗で最多、続いて「たんぱく質の摂取」が挙げられた。実践した事例は9例報告され、そのうち3例が運動の推進、3例が管理栄養士への栄養相談提案であった。
【考察】研修動画の視聴により1か月で活動実績に結びつけることができた。特に運動やたんぱく質摂取等、服薬指導の延長で行える内容が実践されやすい。管理栄養士への相談提案など他職種連携の促進も認められた。動画研修がフレイル予防への実務応用を可能とすることが示唆された。一方、簡易フレイルチェックや食生活チェックシートの活用等、服薬指導から一歩踏み込んだ患者アプローチ実践のためには継続した研修が望まれる。
【方法】当社薬剤師および管理栄養士が作成したフレイルに関する研修動画を全32店舗に配布、視聴を促した。視聴直後は「興味を持った動画内容」「実践可能と感じた評価方法」等のアンケート調査を店舗単位で実施した。1か月後は活動実績として「業務に活きた内容」「実践した事例」等を同様に調査した。
【結果】視聴直後調査は30店舗、1か月後調査は28店舗から回答を得た。興味を持った動画内容として「簡易フレイルチェック」「たんぱく質の摂取」「運動によるフレイル予防」が多く挙げられ、実践可能と感じた評価方法は、「食生活チェックシート」が最多、続いて「指輪っかテスト」であった。1か月後の活動実績調査では、業務に活きた内容として「運動によるフレイル予防」が11店舗で最多、続いて「たんぱく質の摂取」が挙げられた。実践した事例は9例報告され、そのうち3例が運動の推進、3例が管理栄養士への栄養相談提案であった。
【考察】研修動画の視聴により1か月で活動実績に結びつけることができた。特に運動やたんぱく質摂取等、服薬指導の延長で行える内容が実践されやすい。管理栄養士への相談提案など他職種連携の促進も認められた。動画研修がフレイル予防への実務応用を可能とすることが示唆された。一方、簡易フレイルチェックや食生活チェックシートの活用等、服薬指導から一歩踏み込んだ患者アプローチ実践のためには継続した研修が望まれる。
