講演情報
[P-159-C]災害医療への対応力向上を目的とした研修プログラムの開発と展開
○緒方 孝行1, 清水 隆也1, 古市 和久1, 木内 惠2, 鈴木 日向子2, 野村 洋介2, 渡邉 暁洋3,4 (1.(一社) 日本保険薬局協会 災害対策・社会貢献委員会, 2.(一社) 日本保険薬局協会, 3.兵庫医科大学 危機管理医学講座, 4.日本災害医療薬剤師学会)
【目的】地震や豪雨などの自然災害が各地で頻発する中、災害発生時における医療提供体制の維持が重要性を増している。災害時において、それを支える医療関係者には即時の判断力や対応力が強く求められる。こうした背景のもと、日本保険薬局協会災害対策・社会貢献委員会は、会員企業に属する医療関係者が被災地で適切な支援を行えるよう、災害研修プログラムを構築したので報告する。
【方法】研修プログラムは、2024年11月から2025年1月にかけてDMATや有識者など14名の災害専門家との協議を経て策定し、まずはeラーニングで災害支援の基本知識を学習し、その後対面での実地研修を受ける段階的学習方式を採用した。さらに同意が得られた実地研修修了者は、日本保険薬局協会による被災地支援を行う際に優先して出動要請を依頼する「災害支援員」として登録を行った。
【結果】2025年2月に「災害支援の基本」「薬剤師の役割と連携」「モバイルファーマシーの運用」など14本の動画をホームページ上で公開し、受講者が継続的に学びを深められる仕組みを整えた。3月末には、eラーニングの受講者は831名に達し、さらに東京で第一回実地研修を開催し、30名が参加した。その研修ではCSCA(Command&control、Safety、Communication、Assessment)の概念に基づくワークショップや、被災地映像を活用した危険予測トレーニング、通信機器「スターリンク」の設置演習、ストレスケアを想定したロールプレイなど、多面的な実務体験が行われ、修了者30名のうち29名が災害支援員として登録された。
【展開】今後は全国各地で定期的な実地研修を開催し、適切な災害支援を実施できる災害支援員の育成に貢献する方針である。
【方法】研修プログラムは、2024年11月から2025年1月にかけてDMATや有識者など14名の災害専門家との協議を経て策定し、まずはeラーニングで災害支援の基本知識を学習し、その後対面での実地研修を受ける段階的学習方式を採用した。さらに同意が得られた実地研修修了者は、日本保険薬局協会による被災地支援を行う際に優先して出動要請を依頼する「災害支援員」として登録を行った。
【結果】2025年2月に「災害支援の基本」「薬剤師の役割と連携」「モバイルファーマシーの運用」など14本の動画をホームページ上で公開し、受講者が継続的に学びを深められる仕組みを整えた。3月末には、eラーニングの受講者は831名に達し、さらに東京で第一回実地研修を開催し、30名が参加した。その研修ではCSCA(Command&control、Safety、Communication、Assessment)の概念に基づくワークショップや、被災地映像を活用した危険予測トレーニング、通信機器「スターリンク」の設置演習、ストレスケアを想定したロールプレイなど、多面的な実務体験が行われ、修了者30名のうち29名が災害支援員として登録された。
【展開】今後は全国各地で定期的な実地研修を開催し、適切な災害支援を実施できる災害支援員の育成に貢献する方針である。
