講演情報

[理事長講演]日本薬局学会の現状と未来

政田 幹夫 (一般社団法人日本薬局学会 理事長)
1240年フリードリッヒⅡ世の「医薬分業」により初めて世に出現した薬剤師の職能・果たすべき役割は、様々な進歩を加えつつ、その根底には薬局・病院・在宅・企業・行政・教育等如何なる機関・職種にあろうとも「病に苦しむ人の命を守る」ことに尽き、そのためには「薬に関する高度な知識や技術の習得」のみでなく、人の命に係わる医薬品を扱う専門職として「高い生命倫理観・プロフェッショナリズム」が必要とされてきた。
 我が国に於いては、薬学教育六年制となり20年が過ぎ、薬剤師職能そのものも変革を迎えたかに思えるが、今後十年・二十年先の我々の医療を取り巻く環境、薬剤師のあるべき姿はどのような未来図が描かれているのであろうか?まず現状を認識し将来に思いを描きたい。日本薬局学会として十年・二十年後の保険薬局・保険薬剤師の在り方を探る組織を構築していきたいと考えている。


【略歴】
学歴 1973年 3月 京都大学薬学部卒業
   1979年 3月 京都大学大学院薬学研究科博士課程単位取得

職歴 1981年 1月 京都大学医学部附属病院薬剤部 薬剤師
   1982年 1月 城西大学講師 薬学部薬剤学講座
   1985年 4月 摂南大学助教授 薬学部薬剤学講座
   1989年 4月 京都大学胸部疾患研究所附属病院 薬剤部長
   1991年 4月 福井医科大学医学部附属病院 薬剤部長
   1994年 5月 福井医科大学教授・医学部附属病院薬剤部長
   2003年10月 福井大学医学部教授・医学部附属病院薬剤部長(統合により名称変更)
   2015年 1月 大阪薬科大学学長、福井大学医学部名誉教授
   2021年 4月 大阪薬科大学名誉教授
   2024年5 月 日本薬局学会理事長