講演情報
[SY10-4]「患者のための薬局ビジョン」 ~地域における薬局・薬剤師のあり方について~
○宮前 進一 (北海道保健福祉部 地域医療推進局 医務薬務課 課長補佐)

平成27年10月、国は、患者本位の医薬分業の実現に向け、かかりつけ薬剤師・薬局の今後の姿を明らかにするとともに、団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向け、中長期的視野に立って薬局全体の改革をすすめるための道筋として、「患者のための薬局ビジョン」を示した。
この薬局ビジョンにおいては、①立地から機能へ、②対物業務から対人業務へ、③バラバラから一つへ、といった3つの基本的な考え方を柱としており、薬局の24時間対応や在宅対応、薬剤師の高い専門性やコミュニケーション能力の向上などを通じ、かかりつけ医を始めとした多職種と連携しながら地域包括ケアの一翼を担う存在となることが期待された。
これらを踏まえ、平成28年4月より、かかりつけ薬剤師・薬局の基本的な機能に加え、国民による主体的な健康の保持増進を積極的に支援する機能(いわゆる健康サポート)を備えた薬局として「健康サポート薬局制度」が始まり、同年10月より届出が開始された。更に、令和3年8月には、かかりつけ薬剤師・薬局における機能や高度薬学管理機能を元にして都道府県が認定する「認定薬局制度」が新たにスタートし、患者・住民が医薬品や薬物療法に関して安心して相談でき、患者ごとに最適な薬物療法を受けられるような薬局のあり方を目指して体制整備が進められてきた。
薬局ビジョンの策定から10年、目指す姿を達成するための目標とした2025年を迎えた今、北海道における薬剤師・薬局の現状を踏まえ、広域分散型の地域特性も考慮しながら、患者・住民から真に評価される医薬分業の実現を目指していく必要がある。
【略歴】
1996年3月 北里大学薬学部卒業
1996年4月 大日本製薬株式会社(MR)
2006年9月 グラクソ・スミスクライン株式会社(MR)
2015年7月 北海道庁入職(帯広保健所)
2017年4月 稚内保健所
2018年4月 北海道保健福祉部医務薬務課
2020年4月 釧路保健所 企画総務課長
2023年6月 北海道保健福祉部医務薬務課 課長補佐、現在に至る
この薬局ビジョンにおいては、①立地から機能へ、②対物業務から対人業務へ、③バラバラから一つへ、といった3つの基本的な考え方を柱としており、薬局の24時間対応や在宅対応、薬剤師の高い専門性やコミュニケーション能力の向上などを通じ、かかりつけ医を始めとした多職種と連携しながら地域包括ケアの一翼を担う存在となることが期待された。
これらを踏まえ、平成28年4月より、かかりつけ薬剤師・薬局の基本的な機能に加え、国民による主体的な健康の保持増進を積極的に支援する機能(いわゆる健康サポート)を備えた薬局として「健康サポート薬局制度」が始まり、同年10月より届出が開始された。更に、令和3年8月には、かかりつけ薬剤師・薬局における機能や高度薬学管理機能を元にして都道府県が認定する「認定薬局制度」が新たにスタートし、患者・住民が医薬品や薬物療法に関して安心して相談でき、患者ごとに最適な薬物療法を受けられるような薬局のあり方を目指して体制整備が進められてきた。
薬局ビジョンの策定から10年、目指す姿を達成するための目標とした2025年を迎えた今、北海道における薬剤師・薬局の現状を踏まえ、広域分散型の地域特性も考慮しながら、患者・住民から真に評価される医薬分業の実現を目指していく必要がある。
【略歴】
1996年3月 北里大学薬学部卒業
1996年4月 大日本製薬株式会社(MR)
2006年9月 グラクソ・スミスクライン株式会社(MR)
2015年7月 北海道庁入職(帯広保健所)
2017年4月 稚内保健所
2018年4月 北海道保健福祉部医務薬務課
2020年4月 釧路保健所 企画総務課長
2023年6月 北海道保健福祉部医務薬務課 課長補佐、現在に至る
