講演情報

[SY11-4]薬局における医薬品の流通不全解消について、地域連携にて解決できることはないか~多角的な視点から考え解決のヒントを探る~

角田 俊人 (有限会社本通調剤薬局 代表取締役社長/一般社団法人 札幌薬剤師会 副会長)
医薬品流通不足が深刻化し、流通不足以前に比べ医薬品発注・確保、患者へのメーカー変更の説明時間等、膨大な時間を要している状況である。
 メーカー変更1つにしても切り替え時に入力の変更間違い防止の為にかなりのストレスを感じている状況や患者の理解を得られない等の問題も多発している。
 この様に医薬品流通不足を考えたときに、地域薬剤師会や薬局での連携で少しでも改善できることはないのか。
 また、在庫流通不足を恐れ多めに発注する事や、様々なメーカーを代替としてストックしている薬局が散見される。
 これによりさらに流通が滞っている事、また薬局内のデッドストックが増え経営を圧迫するといった負の循環も見られる。
 この様な状態について、地域薬剤師会での在庫共有や地域フォーミュラリー等で継続可能な解決策を考える。
 在宅医療にて、頻繁に処方される薬品でデッドストックにより廃棄になりやすい、麻薬や衛生材料、大きな単位でしか購入できない点滴や注射薬についても解決の糸口を探っていく。
 以上の様に流通の課題は山積みであるが、さらに地方卸の医薬品配送の負担状況や至急配送の問題についても言及する。


【略歴】
2008年 日本薬科大学卒業
2008年 医療法人誠医会 宮川病院薬剤科入社
2012年 パルス薬局入社
2013年 本通調剤薬局グループ入社 2024年~代表取締役社長就任
2021年 一般社団法人札幌薬剤師会 副会長就任

その他現職
札幌薬剤師連盟副会長
北海道薬剤師連盟副会長
日本薬剤師連盟総務