講演情報
[SY13-2]柏地区での地域連携の紹介、地域薬局へのアンケート結果紹介
○下村 直樹 (日本調剤 柏の葉公園薬局 店舗責任者/外来がん治療専門薬剤師)

がん治療は年々入院治療から外来治療に移行する傾向にあり、新しい経口抗がん薬が次々と発売されるとともに、薬局薬剤師ががん治療患者に接する機会も増えている。令和2年度の診療報酬改定では、薬局におけるがん患者への専門的な薬学管理を評価する「特定薬剤管理指導加算2」が新設され、2021年からは薬機法改正により、特定の機能を有する薬局の認定として、がん等の専門的な薬学管理に関係機関と連携して対応する「専門医療機関連携薬局」が誕生した。
当薬局は千葉県柏市に位置し、門前の国立がん研究センター東病院と連携をとりながら、専門医療機関連携薬局としてがん治療患者のケアを行っている。病院との連携強化を目的とした月1回の薬薬連携勉強会の他に、柏市薬剤師会と国立がん研究センター東病院が共催で、安全ながん薬物治療を提供していくための研修会を年3-4回の頻度で開催している。また、2010年より「柏プロジェクト」として、多職種連携のシステムやルールを構築し、在宅医療提供体制を整備する基盤とするため、定期的な多職種連携会議や、医療・介護関係者がICTシステムを通じた患者情報共有を行っている。
認定薬局の基準の考え方として、地域でいつでも相談・調剤できる体制への参加があげられており、専門医療機関連携薬局としては、時間外の相談対応、休日・夜間の調剤対応、抗がん薬等の提供、特殊な調剤への対応(麻薬)、抗がん薬等に係る地域のDI室の役割等が求められている。当薬局では、上記のような柏地域の特徴を活かしつつ、専門医療機関連携薬局として、地域薬局に向けた年1回の研修会開催や抗がん薬のやりとり、麻薬小売業者間譲渡許可に基づく麻薬の譲渡、患者情報の共有等に取り組んできた。本シンポジウムではそれらの紹介と、日本臨床腫瘍薬学会の「かかりつけ薬剤師・薬局のがん薬物療法に関する業務指針ワーキンググループ」で作成したアンケート調査の結果から、がん患者が地域で安心して治療を受けられるようにどのような体制、地域連携が必要か議論していきたい。
【略歴】
2010年 東邦大学大学院修士課程卒
2010年 亀田メディカルセンター薬剤部入職(~2014年)
2014年 日本調剤株式会社入社(現薬局配属)
2017年 現薬局管理薬剤師、店舗責任者
資格
日本臨床腫瘍薬学会認定外来がん治療専門薬剤師
所属学会
日本臨床腫瘍薬学会
日本緩和医療薬学会
日本医療薬学会
当薬局は千葉県柏市に位置し、門前の国立がん研究センター東病院と連携をとりながら、専門医療機関連携薬局としてがん治療患者のケアを行っている。病院との連携強化を目的とした月1回の薬薬連携勉強会の他に、柏市薬剤師会と国立がん研究センター東病院が共催で、安全ながん薬物治療を提供していくための研修会を年3-4回の頻度で開催している。また、2010年より「柏プロジェクト」として、多職種連携のシステムやルールを構築し、在宅医療提供体制を整備する基盤とするため、定期的な多職種連携会議や、医療・介護関係者がICTシステムを通じた患者情報共有を行っている。
認定薬局の基準の考え方として、地域でいつでも相談・調剤できる体制への参加があげられており、専門医療機関連携薬局としては、時間外の相談対応、休日・夜間の調剤対応、抗がん薬等の提供、特殊な調剤への対応(麻薬)、抗がん薬等に係る地域のDI室の役割等が求められている。当薬局では、上記のような柏地域の特徴を活かしつつ、専門医療機関連携薬局として、地域薬局に向けた年1回の研修会開催や抗がん薬のやりとり、麻薬小売業者間譲渡許可に基づく麻薬の譲渡、患者情報の共有等に取り組んできた。本シンポジウムではそれらの紹介と、日本臨床腫瘍薬学会の「かかりつけ薬剤師・薬局のがん薬物療法に関する業務指針ワーキンググループ」で作成したアンケート調査の結果から、がん患者が地域で安心して治療を受けられるようにどのような体制、地域連携が必要か議論していきたい。
【略歴】
2010年 東邦大学大学院修士課程卒
2010年 亀田メディカルセンター薬剤部入職(~2014年)
2014年 日本調剤株式会社入社(現薬局配属)
2017年 現薬局管理薬剤師、店舗責任者
資格
日本臨床腫瘍薬学会認定外来がん治療専門薬剤師
所属学会
日本臨床腫瘍薬学会
日本緩和医療薬学会
日本医療薬学会
