講演情報
[SY13-3]地域に根差した専門医療連携薬局として―認定から今までの振り返りとこれからの展望―
○齊藤 達也 (ユニスマイル薬局 新札幌店 薬局長/株式会社ユニスマイル 事業推認部 地域連携推進担当)

令和3年8月1日から、医薬品医療機器等法(薬機法)の改正により、患者の入退院時や在宅医療において、地域の医療機関と連携し、一元的・継続的な対応を行う薬局として「地域連携薬局」、専門的な薬学管理を関係機関と連携して行う薬局として「専門医療機関連携薬局」の認定制度が始まった。
ユニスマイル薬局 新札幌店(以下当薬局)では、認定開始前より地域深耕型薬局として終末期の在宅療養に介入する中で、化学療法を入院や通院で実施していた患者に多く関わっていた。在宅介入からの関わりでは、患者本人や家族も慣れ親しんでいる薬剤師ではないことから、緊張や慣れるまで気軽に相談が出来ない事を経験した。そのような経緯から、地域深耕薬局として化学療法を実施している段階から患者へ関わり、在宅療養が必要となった際には継続して関わることが患者本人や家族にとっての大きなベネフィットとなると考え、門前立地ではない中で専門医療機関連携薬局の認定を取得した。
認定取得後、専門的な薬学管理を関係医療機関と連携して患者に実施し、治療へ貢献することができた。また、がんという疾患の特性上、日常的に病状や治療、薬剤に対して不安を抱えることが多く、患者にとっての安心感へも繋げることができた。また、当薬局では地域連携薬局と専門医療機関連携薬局の認定を取得しており、それぞれの認定機能が十分にリンクすることが必要だと分かった。
門前立地ではない環境の中で専門医療機関連携薬局の課題も分かってきた。専門医療機関連携薬局の認知度がまだ低く、患者や患者家族が薬局機能を理解した上で利用する薬局を選ぶことがまだ十分に出来ておらず、今後はより認知されていくことが必要と感じている。
それぞれの地域で、専門的な医療を提供できる保険薬局が身近に存在していることで患者本人や患者家族にとって、住み慣れた地域で過ごしながら療養することができ、QOLをあげることが出来ると考える。
【略歴】
2008年 北海道医療大学卒
2009年 現 ユニスマイル薬局 新札幌店 入社
2018年 現 ユニスマイル薬局 新札幌店 薬局長
2021年 星薬科大学 非常勤講師(2021.4~2023.3)
2023年 株式会社ユニスマイル 倫理審査委員会委員
所属学会
日本医療薬学会
役職等
札幌薬剤師会 在宅医療福祉委員(厚別区)
厚別区地域包括ケア連絡会協力幹事
厚別区地域ケア推進会議委員
厚別西・東地区健康づくりサポートプロジェクト サブリーダー
ユニスマイル薬局 新札幌店(以下当薬局)では、認定開始前より地域深耕型薬局として終末期の在宅療養に介入する中で、化学療法を入院や通院で実施していた患者に多く関わっていた。在宅介入からの関わりでは、患者本人や家族も慣れ親しんでいる薬剤師ではないことから、緊張や慣れるまで気軽に相談が出来ない事を経験した。そのような経緯から、地域深耕薬局として化学療法を実施している段階から患者へ関わり、在宅療養が必要となった際には継続して関わることが患者本人や家族にとっての大きなベネフィットとなると考え、門前立地ではない中で専門医療機関連携薬局の認定を取得した。
認定取得後、専門的な薬学管理を関係医療機関と連携して患者に実施し、治療へ貢献することができた。また、がんという疾患の特性上、日常的に病状や治療、薬剤に対して不安を抱えることが多く、患者にとっての安心感へも繋げることができた。また、当薬局では地域連携薬局と専門医療機関連携薬局の認定を取得しており、それぞれの認定機能が十分にリンクすることが必要だと分かった。
門前立地ではない環境の中で専門医療機関連携薬局の課題も分かってきた。専門医療機関連携薬局の認知度がまだ低く、患者や患者家族が薬局機能を理解した上で利用する薬局を選ぶことがまだ十分に出来ておらず、今後はより認知されていくことが必要と感じている。
それぞれの地域で、専門的な医療を提供できる保険薬局が身近に存在していることで患者本人や患者家族にとって、住み慣れた地域で過ごしながら療養することができ、QOLをあげることが出来ると考える。
【略歴】
2008年 北海道医療大学卒
2009年 現 ユニスマイル薬局 新札幌店 入社
2018年 現 ユニスマイル薬局 新札幌店 薬局長
2021年 星薬科大学 非常勤講師(2021.4~2023.3)
2023年 株式会社ユニスマイル 倫理審査委員会委員
所属学会
日本医療薬学会
役職等
札幌薬剤師会 在宅医療福祉委員(厚別区)
厚別区地域包括ケア連絡会協力幹事
厚別区地域ケア推進会議委員
厚別西・東地区健康づくりサポートプロジェクト サブリーダー
