講演情報
[SY6-2]施設在宅におけるSNSを用いた連携について
○櫛部 周平 (株式会社ケアフェイン(在宅ケア薬局) 代表取締役)

近年、医療業界においてもICT化が進み、多職種間の情報共有の迅速化と業務効率化が求められている。従来は電話やFAXが主な連携手段であったが、近年ではSNSを活用した連携が注目されている。急ぎであることは当然電話にて確認するが、急がない確認などは相互に時間がある際に確認、返答をもらえればよい。FAXに至ってはFAX機がないと送信することもできず、訪問先からすぐに確認を取ることができない。店舗ではなく店舗外で業務をする割合が多い在宅医療においては、診療所、訪問看護、訪問薬局の医療職側でSNSを用いることが多く、その活用によってリアルタイムな情報伝達、相互に時間の無駄がないやり取りが可能となり、業務効率に大きく寄与している。薬剤師から医師への処方提案のしやすさもその一例であり、診察前に残薬や服薬状況を共有し、医師の処方判断を事前に支援することが可能となっている。また、医師からの診察外での薬剤中止指示においては、SNS上で錠剤の刻印画像を添付または文字にて伝えることで、どの用法に該当する薬剤かを明示することで、正確かつ迅速な対応が可能である。さらに、SNSは関係者全体に一斉に情報発信ができ、他職種も一連のやり取りを閲覧できることで、共通理解が深まり、「言った・言わない」のトラブルも防止できる。施設在宅においては医療職に加え介護職との連携もより一層不可欠であり、画像を含む多様な情報共有は現場支援に有効である。
特に施設の介護職員から日常的な問題点や体調変化がこまめに共有されることで、次回診察前に薬剤の効果や副作用を踏まえた薬剤の追加、変更、減量、中止の提案も行いやすくなる。それは介護職員からの情報による提案となるため、介護職員側も医療に参加しているという実感が持つことが可能である。加えて、薬局事務においても保険情報の確認等事務確認が容易となり、薬局全体としても業務効率化が図れる。一方で、セキュリティの確保、SNS操作に不慣れな職員の情報見落とし、端末整備などの課題も存在する。
以上を踏まえ、本発表ではSNS連携の実例を通じて、施設在宅における多職種協働の深化と今後の課題を考察する。
【略歴】
2009年 北海道薬科大学(現:北海道科学大学)医療薬学科 卒業、薬剤師免許 取得
2009年 株式会社メイプル(現:株式会社そえる) 入職(~2018年)
2018年 株式会社メディプラン(現:スギホールディング) 入職(~2020年)
2020年 株式会社ケアフェイン 在宅ケア薬局 開局
2023年 緩和医療薬学会 地域緩和ケアネットワーク研修 修了
2024年 株式会社ケアフェイン 在宅ケア薬局 白石店 開局
2024年 在宅医療連合学会大会 優秀ポスター賞 受賞
2025年 緩和医療学会 PEACE研修 修了
所属学会 緩和医療薬学会、在宅医療連合学会、一般社団法人 全国薬剤師・在宅療養支援連絡会
特に施設の介護職員から日常的な問題点や体調変化がこまめに共有されることで、次回診察前に薬剤の効果や副作用を踏まえた薬剤の追加、変更、減量、中止の提案も行いやすくなる。それは介護職員からの情報による提案となるため、介護職員側も医療に参加しているという実感が持つことが可能である。加えて、薬局事務においても保険情報の確認等事務確認が容易となり、薬局全体としても業務効率化が図れる。一方で、セキュリティの確保、SNS操作に不慣れな職員の情報見落とし、端末整備などの課題も存在する。
以上を踏まえ、本発表ではSNS連携の実例を通じて、施設在宅における多職種協働の深化と今後の課題を考察する。
【略歴】
2009年 北海道薬科大学(現:北海道科学大学)医療薬学科 卒業、薬剤師免許 取得
2009年 株式会社メイプル(現:株式会社そえる) 入職(~2018年)
2018年 株式会社メディプラン(現:スギホールディング) 入職(~2020年)
2020年 株式会社ケアフェイン 在宅ケア薬局 開局
2023年 緩和医療薬学会 地域緩和ケアネットワーク研修 修了
2024年 株式会社ケアフェイン 在宅ケア薬局 白石店 開局
2024年 在宅医療連合学会大会 優秀ポスター賞 受賞
2025年 緩和医療学会 PEACE研修 修了
所属学会 緩和医療薬学会、在宅医療連合学会、一般社団法人 全国薬剤師・在宅療養支援連絡会
