講演情報
[SY7-2]変化する消費者ニーズに対応したOTC医薬品戦略
○杉浦 伸哉 (スギホールディングス株式会社 代表取締役副社長)

少子高齢化が進む社会において、限りある医療資源の有効活用と国民の健康増進は喫緊の課題であり、国はセルフメディケーションの推進を強化しています。
COVID-19パンデミックの状況下では、感染リスクへの懸念から医療機関の受診を控える傾向が顕著になりました。この変化は、消費者が軽度な体調不良時にOTC医薬品を活用し、自ら健康管理を行うセルフメディケーションの進展を加速させました。感染予防や重症化予防への意識の高まりは、消費者の健康に対する意識を一段と向上させ、OTC医薬品の役割の重要性を再認識させる契機となりました。このような背景から、医薬品や健康食品の豊富な品揃えに加え、薬剤師、登録販売者、管理栄養士といった専門家を配置し、気軽に相談できるドラッグストアは、地域住民にとって必要な存在となりました。
スギ薬局グループは、このような消費者の変化に迅速に対応するため、地域のお客様一人ひとりの健康を生涯にわたって支援する「トータルヘルスケア戦略」を推進しています。この戦略は、生まれてから亡くなるまでの期間を「セルフケア領域」「医療・服薬領域」「介護・生活支援領域」の3つの主要なステージに分類し、それぞれのステージにおける消費者の健康状態に合わせて、リアルとデジタルを融合させた最適な商品やサービスを提供するものです。
特にセルフメディケーションと密接に関連する「セルフケア領域」においては、多角的な取り組みを展開しています。具体的には、専門人材(薬剤師、登録販売者、管理栄養士など)とICTによる専門的なカウンセリングや情報提供を通じて、消費者が自身の健康状態を正しく理解し、適切なOTC医薬品を選択できるよう支援しています。また、地域住民への疾患啓発活動を積極的に行い、疾病の早期発見や予防、OTC医薬品の適切な使用法に関する知識の普及に努めています。これらの取り組みを通じて、消費者が主体的に自身の健康を管理できる環境を整備し、セルフメディケーションを一層推進することで、社会全体の健康寿命の延伸に貢献していきます。
【略歴】
2002年3月 名城大学薬学部薬学科卒業
2004年4月 株式会社スギ薬局(現スギホールディングス株式会社)入社
2010年3月 株式会社スギ薬局 取締役在宅医療営業部長
2011年3月 スギメディカル株式会社 取締役
2017年3月 株式会社スギ薬局 常務取締役
2017年5月 スギホールディングス株式会社 取締役
2019年6月 一般社団法人愛知県薬剤師会 理事就任
2020年3月 公益財団法人杉浦記念財団 副理事長(現任)
2021年5月 スギメディカル株式会社 代表取締役社長(現任)
2021年6月 一般社団法人愛知県薬剤師会 常任理事就任(現任)
2023年3月 株式会社スギ薬局 取締役副社長
2023年5月 スギホールディングス株式会社 取締役副社長
2024年9月 I&H株式会社 代表取締役社長
2025年3月 株式会社スギ薬局 代表取締役副社長(現任)
2025年5月 スギホールディングス株式会社 代表取締役副社長(現任)
COVID-19パンデミックの状況下では、感染リスクへの懸念から医療機関の受診を控える傾向が顕著になりました。この変化は、消費者が軽度な体調不良時にOTC医薬品を活用し、自ら健康管理を行うセルフメディケーションの進展を加速させました。感染予防や重症化予防への意識の高まりは、消費者の健康に対する意識を一段と向上させ、OTC医薬品の役割の重要性を再認識させる契機となりました。このような背景から、医薬品や健康食品の豊富な品揃えに加え、薬剤師、登録販売者、管理栄養士といった専門家を配置し、気軽に相談できるドラッグストアは、地域住民にとって必要な存在となりました。
スギ薬局グループは、このような消費者の変化に迅速に対応するため、地域のお客様一人ひとりの健康を生涯にわたって支援する「トータルヘルスケア戦略」を推進しています。この戦略は、生まれてから亡くなるまでの期間を「セルフケア領域」「医療・服薬領域」「介護・生活支援領域」の3つの主要なステージに分類し、それぞれのステージにおける消費者の健康状態に合わせて、リアルとデジタルを融合させた最適な商品やサービスを提供するものです。
特にセルフメディケーションと密接に関連する「セルフケア領域」においては、多角的な取り組みを展開しています。具体的には、専門人材(薬剤師、登録販売者、管理栄養士など)とICTによる専門的なカウンセリングや情報提供を通じて、消費者が自身の健康状態を正しく理解し、適切なOTC医薬品を選択できるよう支援しています。また、地域住民への疾患啓発活動を積極的に行い、疾病の早期発見や予防、OTC医薬品の適切な使用法に関する知識の普及に努めています。これらの取り組みを通じて、消費者が主体的に自身の健康を管理できる環境を整備し、セルフメディケーションを一層推進することで、社会全体の健康寿命の延伸に貢献していきます。
【略歴】
2002年3月 名城大学薬学部薬学科卒業
2004年4月 株式会社スギ薬局(現スギホールディングス株式会社)入社
2010年3月 株式会社スギ薬局 取締役在宅医療営業部長
2011年3月 スギメディカル株式会社 取締役
2017年3月 株式会社スギ薬局 常務取締役
2017年5月 スギホールディングス株式会社 取締役
2019年6月 一般社団法人愛知県薬剤師会 理事就任
2020年3月 公益財団法人杉浦記念財団 副理事長(現任)
2021年5月 スギメディカル株式会社 代表取締役社長(現任)
2021年6月 一般社団法人愛知県薬剤師会 常任理事就任(現任)
2023年3月 株式会社スギ薬局 取締役副社長
2023年5月 スギホールディングス株式会社 取締役副社長
2024年9月 I&H株式会社 代表取締役社長
2025年3月 株式会社スギ薬局 代表取締役副社長(現任)
2025年5月 スギホールディングス株式会社 代表取締役副社長(現任)
