講演情報
[SY9-1]トレーシングレポートの誕生と未来
○粟屋 敏雄 (旭川医科大学病院 客員教授)

トレーシングレポート(以下、TR)は、地域における病診薬連携に欠かせない情報伝達手段の一つとして様々に活用され日々進化しています。
TRは、2006年旭川医大病院において、院外処方せんのアドヒアランスに関する報告を受けた薬剤部長松原和夫先生(現和歌山県立医科大学薬学部教授)の発案で、旭川薬剤師会の協力のもとで運用が開始されました。入院在院日数が減少し院外処方せん発行率が大きく上昇している状況で、医師と薬局薬剤師間の情報伝達がリアルタイムの疑義照会電話のみの時代でした。
薬局薬剤師が得た情報で「即時性は低いが、医師に伝えて置きたいことがある。」ここに大きな一石を投じたTRは、病診薬連携の新しい方法として、医薬品の適正使用や医師が患者状況を把握するためになくてはならないツールになりました。
このシンポジウムの開始に当たりその経緯について振り返るとともに、その未来に夢を馳せてみたいと思います。
【略歴】
昭和61年3月 北海道薬科大学卒業
昭和61年4月 旭川医科大学附属病院 薬剤部
平成20年4月 旭川医科大学病院 薬剤部 副薬剤部長
平成27年4月 市立旭川病院 薬剤科長、旭川医科大学病院 客員教授
令和 6年3月 市立旭川病院退官
TRは、2006年旭川医大病院において、院外処方せんのアドヒアランスに関する報告を受けた薬剤部長松原和夫先生(現和歌山県立医科大学薬学部教授)の発案で、旭川薬剤師会の協力のもとで運用が開始されました。入院在院日数が減少し院外処方せん発行率が大きく上昇している状況で、医師と薬局薬剤師間の情報伝達がリアルタイムの疑義照会電話のみの時代でした。
薬局薬剤師が得た情報で「即時性は低いが、医師に伝えて置きたいことがある。」ここに大きな一石を投じたTRは、病診薬連携の新しい方法として、医薬品の適正使用や医師が患者状況を把握するためになくてはならないツールになりました。
このシンポジウムの開始に当たりその経緯について振り返るとともに、その未来に夢を馳せてみたいと思います。
【略歴】
昭和61年3月 北海道薬科大学卒業
昭和61年4月 旭川医科大学附属病院 薬剤部
平成20年4月 旭川医科大学病院 薬剤部 副薬剤部長
平成27年4月 市立旭川病院 薬剤科長、旭川医科大学病院 客員教授
令和 6年3月 市立旭川病院退官
