セッション詳細

主催団体企画シンポジウム03 セラピスト、動いてナンボ! ~セラピストの業務指針「セラピスト10か条」「PT・OT・ST5か条」を土台に動く~

2025年11月21日(金) 16:50 〜 18:20
第1会場(3F 展示ホールE)
座長:山中 誠一郎(医療法人社団輝生会 本部) ,椎名 英貴(社会医療法人大道会 森之宮病院 リハビリテーション部 )
主催:一般社団法人 回復期リハビリテーション病棟協会
リハビリテーションは、医療・介護・地域など時期・場所・領域にかかわらず、それぞれの専門性を活かしたチームで対応してこそ多様なニーズに応えることが可能となります。我々、理学療法士(以下、PT)、作業療法士(以下、OT)、言語聴覚士(以下、ST)であるセラピストがチームに対して役割を果たすには、待っていては専門性が発揮されず宝の持ち腐れです。チームワークを乱しても迷惑なだけです。どうしたら対象者やチームに喜ばれるセラピストになれるでしょうか。能動的かつ協調的に動いてナンボ!です。対象者のリハビリテーションのために専門性を活かして役割を果たしてこそ、セラピストの存在価値が認められるはずです。このシンポジウムでは、セラピストの持つ力を活かすために「セラピスト10か条」「PT・OT・ST5か条」の活用を提案したいと思います。「セラピスト10か条」「PT・OT・ST5か条」は、一般社団法人回復期リハビリテーション病棟協会のPTOTST委員会がセラピストの業務のあり方をまとめたものです。同協会より提案された「回復期リハビリテーション病棟あり方指針」と補完しあいながら回復期リハビリテーション病棟のリハスタッフの業務指針を提示しています。この策定の経緯とねらいの概要を以下に記します。回復期リハビリテーション病棟(以下、回復期リハ病棟)が創設されて25年が経過しました。回復期リハ病棟の役割は、急性期から早期に患者を受け入れ集中的にリハビリテーション医療を実施することにより、寝たきりの防止、日常生活活動の向上、在宅復帰を支援することと明確です。一方、黎明期から現在に至るまで診療報酬の変遷とともにPT、OT、STは自職種の果たすべき役割を模索してきました。回復期リハ病棟では、病棟を中心に多職種で取り組むものとしてリハビリテーション医療のチームアプローチが進化してきました。このような中PTOTST委員会は、「協業」と「分業」の2つの視点をもって療法士が果たす役割を整理しました。それぞれの専門職の立場・視点を活かして他職種と協力して行う関連業務を「セラピスト10か条」として、他の職種とは異なる職種固有の専門業務を「PT・OT・ST5か条」にまとめました。そして、それぞれ昨今のリハビリテーションを取り巻く環境の変化に対応し意図するところを正確に表すために条文の順や用語などに修正を加え「セラピスト10か条(第2版)」「PT・OT・ST 5か条(第2版)」に改定されています。更には、現場の実践に向けたマネジメントの課題に対応した「マネジメント5か条」も策定し、現在は第2版に改定されています。PT・OT・STの専門性を活かした「協業」と「分業」、セラピストの力を発揮するにはどうしたらよいのか、一緒に考えてみませんか。

[S3-1]多職種協働におけるPTの専門性(セラピスト10か条とPT5か条)

奥山 夕子 (藤田医科大学七栗記念病院)

[S3-2]多職種協働におけるOTの専門性(セラピスト10か条とOT5か条)

坂田 祥子 (医療法人社団保健会 東京湾岸リハビリテーション病院)

[S3-3]多職種協働におけるSTの専門性(セラピスト10か条とST 5か条)

椎名 英貴 (社会医療法人大道会 森之宮病院 リハビリテーション部)