セッション詳細
開催地企画シンポジウム01 高次脳機能障害患者を地域で支える
2025年11月21日(金) 15:10 〜 16:40
第2会場(3F 展示ホールF)
座長:宮井 一郎(社会医療法人大道会 副理事長/森之宮病院 院長) ,高木 憲司(和洋女子大学 家政学部 家政福祉学科)
高次脳機能障害は、脳卒中や頭部外傷などの脳の損傷によって生じる認知機能の障害であり、注意障害、記憶障害、遂行機能障害、社会的行動障害など、多様な症状を伴う。これらの障害は外見からは分かりにくいため、周囲の理解を得られにくく、適切な支援が遅れるケースが少なくない。その結果、本人や家族が孤立し、社会復帰が困難になることも多い。
この四半世紀の回復期リハビリテーションの医療体制の充実により、急性期から回復期を経て社会復帰を目指す患者は増加している。しかし、医療機関を退院した後の生活期における支援体制は依然として十分に整備されておらず、地域における支援の未整備や医療・福祉・就労支援機関の連携不足が課題となっている。特に、就労や日常生活への適応を支援する体制の整備が求められているが、実際には地域ごとに支援の格差があり、個別の状況に応じた適切な対応がなされていない現状がある。
このような状況を踏まえ、令和6年度の障害者総合福祉推進事業として、「高次脳機能障害に関する支援の実態調査及び適切な支援を提供するためのガイドラインの作成」が実施された。本事業では、高次脳機能障害のある患者や家族が直面する課題を明らかにし、より実効性のある支援の在り方を示すことを目的とした。その結果、一年間の検討を経て、「高次脳機能障害者への支援の手引き」が策定された。この手引きには、障害者への支援のポイントが急性期病院・回復期病院、都道府県、市区町村、支援拠点機関、基幹相談支援センター・地域包括支援センター等の役割を踏まえて包括的にまとめられている。
本シンポジウムでは、「高次脳機能障害患者を地域で支える」というテーマのもと、急性期から回復期を経て社会復帰を目指す際に必要な支援について議論する。特に、「高次脳機能障害者への支援の手引き」の内容を共有しながら、より実践的な支援の在り方について多職種が協力して考える場とする。具体的には、高次脳機能障害の診断とリハビリテーションの実際、地域での支援体制の現状と課題、社会復帰を支えるための具体的な支援策について、手引きの策定に関わった各分野の専門家による発表と議論を通じて理解を深める。
特に、若手の医療・福祉専門職にとっては、現場での実践に役立つ知識を得られる貴重な機会となる。また、患者が地域でより良い生活を送るために実効性のある支援を提供するための方策を共に考える場としたい。本シンポジウムを通じて、高次脳機能障害患者がより安心して生活し、自分らしい人生を歩めるような地域支援の充実を目指す。
この四半世紀の回復期リハビリテーションの医療体制の充実により、急性期から回復期を経て社会復帰を目指す患者は増加している。しかし、医療機関を退院した後の生活期における支援体制は依然として十分に整備されておらず、地域における支援の未整備や医療・福祉・就労支援機関の連携不足が課題となっている。特に、就労や日常生活への適応を支援する体制の整備が求められているが、実際には地域ごとに支援の格差があり、個別の状況に応じた適切な対応がなされていない現状がある。
このような状況を踏まえ、令和6年度の障害者総合福祉推進事業として、「高次脳機能障害に関する支援の実態調査及び適切な支援を提供するためのガイドラインの作成」が実施された。本事業では、高次脳機能障害のある患者や家族が直面する課題を明らかにし、より実効性のある支援の在り方を示すことを目的とした。その結果、一年間の検討を経て、「高次脳機能障害者への支援の手引き」が策定された。この手引きには、障害者への支援のポイントが急性期病院・回復期病院、都道府県、市区町村、支援拠点機関、基幹相談支援センター・地域包括支援センター等の役割を踏まえて包括的にまとめられている。
本シンポジウムでは、「高次脳機能障害患者を地域で支える」というテーマのもと、急性期から回復期を経て社会復帰を目指す際に必要な支援について議論する。特に、「高次脳機能障害者への支援の手引き」の内容を共有しながら、より実践的な支援の在り方について多職種が協力して考える場とする。具体的には、高次脳機能障害の診断とリハビリテーションの実際、地域での支援体制の現状と課題、社会復帰を支えるための具体的な支援策について、手引きの策定に関わった各分野の専門家による発表と議論を通じて理解を深める。
特に、若手の医療・福祉専門職にとっては、現場での実践に役立つ知識を得られる貴重な機会となる。また、患者が地域でより良い生活を送るために実効性のある支援を提供するための方策を共に考える場としたい。本シンポジウムを通じて、高次脳機能障害患者がより安心して生活し、自分らしい人生を歩めるような地域支援の充実を目指す。
[S8-1]高次脳機能障害及びその関連障害に関する行政施策の動向等について
○野内 友三郎 (厚生労働省)
[S8-2]高次脳機能障害患者に対する医療機関と多機能事業所との連携報告 ~一般就労例の解析~
○渡邉 修 (一般社団法人 TMG(戸田中央メディカルケアグループ)本部 リハビリテーション医療)
[S8-3]MSW及び高次脳機能障害支援コーディネーターの立場から
○森戸 崇行 (千葉県千葉リハビリテーションセンター)
[S8-4]令和6年度「高次脳機能障害に関する支援の実態調査及び適切な支援を提供するためのガイドラインの作成」事業の経緯と概要
○小松 紗代子 (みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 社会政策コンサルティング部 マネジャー)
[S8-5]「高次脳機能障害者の支援のための手引き」の活用について
○高木 憲司 (和洋女子大学 家政学部 家政福祉学科)
