講演情報

[D-106]導電フィラー分散高分子の温度応答特性-環境にやさしいヒューズ材料を目指して-

*堀邊 英夫1 (1. 大阪公立大学)

キーワード:

導電フィラー分散高分子、温度応答特性、永久ヒューズ材料

ある種の高分子に導電フィラーを高充填化させると、温度上昇とともに電気抵抗が増大します。本材料は、常温では低い抵抗を示しますが、高温になると高分子が体積膨張し、導電フィラーの距離が増大し抵抗が増加します。回路の上段に本素子を設置すると、回路に過電流が流れると本素子はジュール熱で温度が上昇し抵抗が増加するため下段回路には電流が流れなくなります。異常が収まると温度が下がるため抵抗は低下し再び回路に電流が流れます。よって、交換不要な環境にやさしいヒューズ(永久ヒューズ)として使用可能です。基礎研究としては、高分子中の導電フィラーの分散状態や転移温度の相違、電気抵抗について解析を行うことで新規材料を開発しています。

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