講演情報

[BI-7-05]1.6T 4-core MCF用光トランシーバ

〇森 和行1、桑田 直樹1、古味 正光1、石田 翔也1、石田 謙三1 (1. サイフィックスTRC)

キーワード:

マルチコアファイバ(MCF)、光トランシーバ、1.6T伝送、AIデータセンター、ファンイン・ファンアウト(FIFO)

生成AIの急速な普及に伴い、大規模AIデータセンターではGPUクラスタ間接続のためのネットワーク帯域増大とともに、光ファイバ配線の増加による消費電力や設置スペースの制約が課題となっている。本研究では、これらの課題解決に向けて、1本の光ファイバ内に複数コアを有するマルチコアファイバ(MCF)を活用した1.6T光トランシーバを開発した。本トランシーバは、従来必要であった外付けFan-In/Fan-Out(FIFO)デバイスを内蔵することにより、MCFの直接接続を可能とし、省配線化と高密度化を実現する構成とした。4コアMCFを用い、シリコンフォトニクスベースの従来構成との整合性を維持しつつ、実装性と量産性を考慮した設計を行った。光特性評価では、224Gbps PAM4信号において良好なTDECQおよび消光比を確認し、全チャネルでのリンクアップおよび低誤り率を達成した。さらに、3種類のMCFケーブルを用いた相互接続試験により、接続損失のばらつきが小さく、異なるメーカー間でも高い互換性を示した。500m伝送評価では、コア間クロストークの影響は認められず、規格を満たす伝送性能が確認された。以上より、本トランシーバはAIデータセンターにおける省スペース・高効率配線の有望なソリューションであり、今後の標準化と社会実装が期待される。